環境とエネルギーの仕事
電気工事士(でんきこうじし)とは?
電気工事士は、「電気工事士法」に基づく国家資格で、建物や設備の電気配線工事・点検・修理を行うために必要な資格です。一般住宅から商業施設、工場、ビル、公共インフラまで、あらゆる現場の「電気を安全に使う」ために欠かせない専門職です。
電気は一歩間違えると感電や火災の危険を伴うため、国家資格である「電気工事士」が施工を行うことが法令で義務づけられています。資格者は、電線や配管の敷設、分電盤の設置、照明やコンセントの施工、太陽光発電やEV充電設備の設置などを担当します。
電気工事士は「第一種」と「第二種」に分かれており、扱える電圧や現場の規模が異なります。第二種は一般住宅・小規模店舗などでの工事が可能で、第一種はビル・工場・高圧設備を含むより大規模な工事に対応します。現場では実務経験を重ねながら、上位資格の取得を目指す人も多いです。
電気工事士を取るために必要なこと
- 受験資格:第二種は誰でも受験可能。第一種は、第二種取得後または電気関連の実務経験が必要です。
- 試験内容:筆記試験(電気理論、配線設計、法令など)と技能試験(配線作業・接続・測定)が行われます。
- 合格率:第二種は約60%、第一種は約40%と実務者向けの中級資格です。
- 登録・免状交付:合格後、各都道府県知事に申請して免状を受け取ることで正式に資格者として活動できます。
この資格は、建設・設備・通信業界など幅広い分野で求められ、独立開業も可能。電気関連のキャリアの出発点として非常に人気が高い国家資格です。
電気工事士が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
2. あると有利な職業
- ビルメンテナンススタッフ
- 建設作業員(設備工事担当)
- 通信工事スタッフ
公式情報/出典
- 根拠法令:電気工事士法(昭和35年法律第139号)
- 所管:経済産業省
- 試験実施機関:一般財団法人 電気技術者試験センター
- 出典:経済産業省「電気工事士制度概要」/電気技術者試験センター「令和6年度試験案内」