清掃作業監督者(せいそうさぎょうかんとくしゃ)

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清掃作業監督者(せいそうさぎょうかんとくしゃ)とは?

清掃作業監督者は、「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(建築物衛生法)」に基づく法定資格で、特定建築物での清掃業務を監督する立場にある者です。 国家試験ではなく、厚生労働大臣が登録する機関が実施する講習を修了することで資格が与えられます。 ビル清掃や施設管理業務において、現場スタッフを指導し、安全で衛生的な環境を確保する役割を担います。

清掃作業監督者は、単に清掃を監督するだけでなく、清掃手順の標準化や使用する洗剤・器具の選定、スタッフへの衛生教育なども担います。特にオフィスビルや商業施設など、不特定多数が利用する場所では、清掃の質が利用者の快適性や健康に直結するため、清掃作業監督者の判断力や指導力が求められます。現場全体の作業効率や安全性を高める存在として欠かせない役割を果たしているのです。


清掃作業監督者の試験概要

根拠法令 建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管法)に基づく法定講習の修了資格。
建築物清掃業の現場監督者として必要な知識・技能を認定する位置づけ。
所管官庁 厚生労働省。講習は登録講習機関(自治体・業界団体など)が実施。
受講資格 原則18歳以上。機関によっては清掃業務の実務経験を求める場合あり。
試験・講習内容 ・建築物衛生概論
・清掃資機材・洗剤の基礎
・床清掃・ガラス清掃・外装清掃
・カーペット清掃
・衛生害虫・微生物
・トイレ清掃
・品質管理・安全衛生
・クレーム対応・委託契約
最後に修了考査(筆記)を実施。
合格基準 全科目の受講と修了考査の合格。
実施時期 登録講習機関が随時開講(年数回〜毎月)。
実技試験 独立した実技試験はなし(講習内の演習で指導)。

清掃作業監督者 講習Q&A

Q1. この資格はどんな現場で役に立つ?
オフィスビル・商業施設・病院・学校などの清掃現場で、作業指示・品質管理・安全管理を行う監督者として評価される。
Q2. 受講期間はどれくらい?
多くは2〜3日間の短期集中。働きながら受講できる構成が多い。
Q3. 実務経験なしでも受講できる?
受講可能な機関が多いが、一部で実務経験を求められる場合がある。募集要項で要確認。
Q4. 更新は必要?
一般的に更新不要。ただし法改正や資機材の変化が多いため、継続学習は推奨。
Q5. ビル管(建築物環境衛生管理技術者)との違いは?
ビル管=建物全体の衛生管理の責任者。
清掃作業監督者=清掃業務に特化した現場監督。
役割も範囲も別。
Q6. 手当はつく?
会社によっては技能手当・役職手当の対象になることがある。

清掃作業監督者が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

  • 特定建築物の清掃業務を受託する場合の責任者

あると有利な職業

公式情報/出典

  • 厚生労働省「建築物衛生法」関連資料
  • 登録講習機関「清掃作業監督者講習」案内

難易度: ⭐️⭐️ (難易度2)
※試験はなく講習受講のみ。ただし責任者としての知識は幅広く求められます。

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