医療とケアの仕事
薬剤師(やくざいし)とは?
薬剤師は、「薬剤師法」に基づく国家資格で、医薬品の調剤・供給・販売、服薬指導や医療チームへの参画などを担う専門職です。 病院や薬局での業務に加え、製薬会社や研究機関、行政機関など幅広い分野で活躍しています。 国民の健康を守る医療の重要な担い手であり、信頼性と専門性が非常に高い資格です。
薬剤師は単に医薬品を調剤するだけでなく、患者の生活や体調を総合的に考えながら薬の適正使用を支援する専門家です。近年は高齢化社会の進展により、複数の薬を服用する「ポリファーマシー」が問題視されており、薬剤師が服薬状況を確認して重複投与や副作用を防ぐ役割が一層重要になっています。また、在宅医療や地域包括ケアの現場では、医師や看護師と連携しながら患者の生活を支える活動も広がっています。さらに、新薬の研究開発や臨床試験の分野でも薬剤師が活躍しており、医療の質を高めるために欠かせない存在です。このように薬剤師は「調剤・販売」にとどまらず、公衆衛生や臨床研究、チーム医療の中核を担うなど、多方面で活躍できる資格として大きな意義を持っています。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 医療・ケア
- 対象者: 医療職を志す人、薬学研究を目指す人
薬剤師を取るために必要なこと
所管 | 厚生労働省 |
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受験資格 | 大学の薬学部で6年間学び、薬学に関する所定の課程を修了すること |
試験内容 | 国家試験(年1回)で薬理学・薬剤学・衛生薬学・医療薬学など幅広い科目から出題 |
合格率 | おおむね60〜70%前後(令和5年度 69.0%) 出典:厚生労働省「薬剤師国家試験の結果」 |
薬剤師が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「薬剤師国家試験」関連資料
- 薬剤師法(昭和35年法律第146号)
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※6年間の薬学教育を修了し、国家試験合格が必要。難易度は高め。