受胎調節実地指導者(じゅたいちょうせつじっちしどうしゃ)

医療・ケア
医療とケアの仕事

受胎調節実地指導者(じゅたいちょうせつじっちしどうしゃ)とは?

受胎調節実地指導者は、「母子保健法」や「母体保護法」に基づき、助産師・保健師・看護師・医師などが一定の研修を受講することで認定される法定講習修了資格です。 主に家族計画や避妊、性教育に関する相談・指導を行う専門職として位置づけられています。 地域の母子保健や女性の健康づくりに貢献する役割を持ちます。

受胎調節実地指導者は、単に避妊や家族計画の知識を伝えるだけではなく、相談者のライフスタイルや健康状態に応じて適切なアドバイスを行う役割も担います。特に思春期の性教育や、妊娠・出産を控える家庭に対しては、医学的な知識に基づいた信頼性の高い支援を提供することが求められます。また、地域保健活動の一環として、母子保健事業や学校教育の場に関わることもあり、幅広い現場で活躍できるのが特徴です。女性の社会進出や晩婚化が進む現代においては、望まない妊娠を防ぎ、安心して家庭や仕事と向き合えるようサポートする存在として重要度が高まっています。

受胎調節実地指導者の試験概要

根拠法令 「母子保健法」に基づく制度です。
妊娠・避妊に関する正しい知識を普及させる目的で位置づけられています。
所管官庁 厚生労働省(研修の実施は自治体・認定研修機関)。
受講資格 ・助産師、保健師、看護師
・医療・保健分野で一定の実務経験をもつ者
※自治体や研修機関により要件が異なる場合があります。
研修内容 ・家族計画に関する基礎知識
・避妊具(コンドーム等)の正しい使用指導
・性感染症の基礎知識
・妊娠・出産・母性保護の基礎知識
・相談支援・指導技術
実践的な家族計画教育を行うための内容が中心です。
研修形式 座学+演習の組み合わせ。
最終日の確認テストを含むケースが一般的です。
修了者には「受胎調節実地指導者証」が発行されます。
特徴 家族計画・避妊指導に関する専門資格で、保健師・助産師の業務に密接。
母子健康手帳交付時の相談、性教育、訪問指導などで活かされます。

受胎調節実地指導者Q&A

Q1. 受胎調節実地指導者とは何をする人ですか?

避妊方法・家族計画・妊娠に関する正しい知識を、住民へわかりやすく指導する役割です。
性教育、相談支援、地域の母子保健活動などで活躍します。

Q2. 看護師でも受講できますか?

可能です。自治体により要件は異なりますが、保健師・助産師・看護師が主な対象となっています。

Q3. 研修はどのくらいの期間ですか?

1〜3日程度の集中研修が一般的です。
座学と演習を含むため、比較的短期間で修了できます。

Q4. どんな場面で役立つ資格ですか?

・母子保健相談
・性教育(学校・地域)
・訪問指導(妊産婦相談)
・保健センターでの家族計画指導
保健分野の実務で非常に相性が良い資格です。

Q5. 国家資格ですか?

国家資格ではありませんが、厚生労働省の認定研修に基づく公的性格の強い資格です。

受胎調節実地指導者が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

公式情報/出典

  • 厚生労働省「母子保健関連施策」
  • 母子保健法/母体保護法

難易度: ⭐️⭐️ (難易度2)
※対象資格を持っていれば講習受講で取得可能。医療従事者に限定される。

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