建てる・つくる仕事
土止め支保工作業主任者(どどめしほこうさぎょうしゅにんしゃ)とは?
土止め支保工作業主任者は、「労働安全衛生法」に基づく国家資格で、建設現場において土砂崩壊や地山の崩落を防ぐために設置する土止め・支保工の作業を安全に行うための責任者に必要な資格です。 土木工事や基礎工事では、掘削を行った際に周囲の土砂が崩壊する危険性があります。特に都市部の地下工事や道路・下水道工事、基礎杭の設置などでは、作業員の生命に直結する重大なリスクが伴うため、主任者の選任が法律で義務付けられています。
主任者は、作業手順の決定、支保工の設計条件や設置方法の確認、使用資材の点検、作業員への安全教育を担います。また、気象条件や地下水の影響など外的要因も考慮し、事故が起きないよう監督する役割を果たします。万一異常が発生した際には、作業中止や緊急対応の判断を下す権限も主任者に与えられています。 土止め支保工は建設現場の基盤を支える重要な作業であり、その安全を確保する主任者はまさに現場の要といえる存在です。
資格を取得することで、土木工事や基礎工事の現場で安全責任者として働けるようになり、施工管理や現場監督のキャリアアップにもつながります。地山掘削やトンネル工事と並び、社会基盤を支える仕事に欠かせない資格の一つです。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 建てる・つくる
- 対象者: 土木・基礎工事などで土止め支保工を行う現場スタッフ
受験概要
所管 | 厚生労働省(試験実施:安全衛生技術試験協会) |
---|---|
受験資格 | 学歴・年齢不問で受験可能。 |
試験内容 | 学科試験(支保工の構造と強度、設置方法、地山の性質、安全衛生、関係法令など) |
合格率 | 約50〜60%前後 出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 |
土止め支保工作業主任者を取るために必要なこと
- 基礎学習: 土止め支保工の種類や設置基準、安全対策について学ぶ。
- 受験準備: 過去問題集で支保工の構造計算や法令問題に慣れる。
- 試験受験: 学科試験に合格することで資格を取得可能。
- 主任者選任: 合格後、事業場から主任者として選任され、安全管理を担う。
土止め支保工作業主任者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法」関連資料
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※現場経験や技術知識が求められるが、実務経験者には合格しやすい資格。