運ぶ・支える仕事
はい作業主任者(はいさぎょうしゅにんしゃ)とは?
はい作業主任者は、「労働安全衛生法」に基づく国家資格で、はい(積み込み・荷積み)作業を行う現場において、安全管理を担う責任者に必要な資格です。 ここでいう「はい」とは、船舶・倉庫・工場などで重量物や貨物を積み上げたり荷役する作業を指します。荷崩れや落下、重量物による事故は労働災害につながりやすく、現場では必ず主任者を選任し、安全体制を徹底することが法令で義務付けられています。
主任者は、積み込み計画の策定、作業場所の区画、安全装置や揚重機械の点検、作業員への安全指導、荷崩れ防止の措置、緊急時の避難誘導などを行います。現場の安全確保と作業効率を両立させる役割を担うため、荷役や物流の現場で重要な存在となります。 また、港湾や造船所、倉庫業など幅広い業界で必要とされるため、活躍の場は多岐にわたります。
この資格を取得することで、船内荷役や大型倉庫での物流業務において安全責任者として働くことが可能になり、物流業界・運輸業界でのキャリアアップにもつながります。物流の現場を支える専門資格としての重要性は高いです。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 運ぶ・支える
- 対象者: 倉庫業・港湾業・物流業などで積み込み作業に従事する人
受験概要
所管 | 厚生労働省(試験実施:安全衛生技術試験協会) |
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受験資格 | 学歴・年齢不問で誰でも受験可能。 |
試験内容 | 学科試験(荷役計画、積付け方法、機械設備、安全衛生、関係法令など) |
合格率 | 約50〜60%前後 出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 |
はい作業主任者を取るために必要なこと
- 基礎学習: 荷役作業の安全方法、荷崩れ防止、関連機械の基礎知識を学ぶ。
- 受験準備: 過去問を活用し、荷役計画や法令分野を重点的に学習する。
- 試験受験: 学科試験に合格することで資格取得可能。
- 主任者選任: 合格後、事業所で主任者に選任され、安全統括を担う。
はい作業主任者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法」関連資料
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※荷役現場での実務経験者に有利。物流業や港湾業では需要が高い資格。