普通第一種圧力容器取扱作業主任者(ふつうだいいちしゅあつりょくようきとりあつかいさぎょうしゅにんしゃ)とは?
普通第一種圧力容器取扱作業主任者は、「労働安全衛生法」に基づく国家資格で、圧力容器(ボイラーやタンクなど)を安全に取り扱う事業所で選任が義務付けられている主任者資格です。 圧力容器は、蒸気やガス、液体を高圧状態で保持する設備であり、工場やプラント、エネルギー施設など幅広い産業で使用されています。万一、破裂や漏洩が起きれば重大事故につながるため、国家資格による厳格な安全管理体制が求められています。
主任者は、運転前の安全点検、温度・圧力の監視、弁や安全装置の確認、記録簿の整備、異常時の停止判断など、運転中および保守時の全般的な安全管理を担います。 また、圧力容器を扱う作業員への安全教育や、定期自主検査の計画立案なども主任者の職務に含まれます。特に化学プラントや食品製造業では、この資格を持つことで現場リーダーや管理職として活躍できる可能性が高まります。
この資格を取得すると、工場やエネルギー施設での保守・運転部門における安全責任者として働くことができます。ボイラー技士やプラントエンジニアなど、設備管理職へのステップアップにも有効です。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 建てる・つくる
- 対象者: 工場・プラントなどで圧力容器を取り扱う人
受験概要
所管 | 厚生労働省(試験実施:安全衛生技術試験協会) |
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受験資格 | 学歴・年齢不問で誰でも受験可能。 |
試験内容 | 学科試験(圧力容器の構造・安全装置・運転管理・関係法令など) |
合格率 | 約45〜55%前後 出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会(令和5年度) |
普通第一種圧力容器取扱作業主任者を取るために必要なこと
- 基礎学習: 圧力容器の構造や運転方法、安全弁・配管システムの基礎を学ぶ。
- 受験準備: 過去問題やテキストを用いて、安全衛生と法令分野を重点的に学習。
- 試験受験: 学科試験に合格すれば資格取得。
- 主任者選任: 合格後、事業所で主任者に選任され、設備全体の安全を統括する。
普通第一種圧力容器取扱作業主任者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法」関連資料
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会(試験情報)
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※圧力装置や熱管理の基礎知識が必要。工場・プラント勤務者に有利。