建てる・つくる仕事
不整地運搬車運転技能講習修了者(ふせいちうんぱんしゃうんてんぎのうこうしゅうしゅうりょうしゃ)とは?
不整地運搬車運転技能講習修了者は、労働安全衛生法に基づく「法定講習修了資格」で、ダンプトラックやクローラ式運搬車など、不整地(舗装されていない現場)で資材・土砂を運搬する車両を運転するために必要な資格です。 「不整地」とは、建設現場・山間地・林道・造成地など舗装されていない場所のことで、通常の自動車免許では運転できない作業車両が多く存在します。
不整地運搬車は、普通のダンプカーよりも車体が小型で安定性が高く、傾斜地やぬかるみなどの悪路でも走行できるように設計されています。 特に土木工事・砕石場・造成現場などでは、この資格を持つオペレーターが必ず配置されるため、重機系現場では欠かせない講習資格の一つです。
講習では、車両構造や走行特性、積載時の重心バランス、安全確認、坂道発進・制動などの基礎操作を学びます。 実技では、実際に不整地での荷積み・荷下ろし・バック操作などを行い、安全運転のポイントを徹底的に身につけます。 修了証は全国で有効で、現場入場に必要な「重機運転資格」として広く認められています。
- 資格の種類: その他(法定講習修了資格)
- 分野カテゴリ: 建てる・つくる
- 対象者: 建設・砕石・造成・林業現場などで運搬作業を行う人
受講概要
所管 | 厚生労働省(登録教習機関で実施) |
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受講資格 | 満18歳以上であれば受講可能。普通自動車免許を持つと操作理解が早い。 |
講習内容 | 学科(構造・力学・安全・法令)+ 実技(走行・積載・荷下ろし) |
受講日数 | 約3〜4日(経験者は短縮あり) |
合格率 | 修了考査形式(合格率95%以上) 出典:厚生労働省 登録教習機関資料(令和5年度) |
不整地運搬車運転技能講習修了者を取るために必要なこと
- 登録教習機関で受講: 厚生労働省認定の教習所で学科・実技を受ける。
- 修了考査に合格: 筆記・実技試験をクリアすると修了証が交付される。
- 現場で活用: 建設・砕石・林業などで資材・土砂の運搬業務に従事できる。
不整地運搬車運転技能講習修了者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法施行令」関連資料
- 登録教習機関(中央労働災害防止協会など)
難易度: ⭐️⭐️ (難易度2)
※重機経験がなくても取得しやすいが、現場での安全運転には実務経験が重要。