建てる・つくる仕事
ボイラー取扱技能講習修了者(ぼいらーとりあつかいぎのうこうしゅうしゅうりょうしゃ)とは?
ボイラー取扱技能講習修了者は、労働安全衛生法に基づく「法定講習修了資格」で、小規模なボイラーを安全に取り扱うための知識と技能を習得したことを証明する資格です。 正式には「小規模ボイラー取扱業務特別教育」と呼ばれることもあり、国家試験を要する「ボイラー技士」とは区別されます。 主にビル・病院・ホテル・工場などの設備管理部門で、暖房や給湯に用いるボイラーを操作する際に求められます。
この資格は、伝熱面積が10平方メートル未満の小型ボイラーを取り扱う人が対象で、講習を修了すれば誰でも従事できます。 受講では、ボイラーの構造、燃焼理論、蒸気圧力の基礎、安全弁や給水装置の仕組み、燃焼ガス中の酸素濃度管理など、設備運転に欠かせない基礎を学びます。 火災や爆発事故を防ぐための安全管理、異常時の停止手順、日常点検方法も講習の中心テーマです。
近年では、老朽化した施設の更新や省エネルギー型ボイラーの導入が進んでおり、ボイラー設備を扱える人材は安定して需要があります。 資格を取得することで、設備管理スタッフとしての専門性が高まり、職場の安全性にも寄与できます。
- 資格の種類: その他(法定講習修了資格)
- 分野カテゴリ: 建てる・つくる
- 対象者: ビル管理・病院設備・工場運転などでボイラーを扱う人
受講概要
所管 | 厚生労働省(登録教習機関が実施) |
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受講資格 | 特に制限なし。18歳以上であれば誰でも受講可能。 |
講習内容 | 学科(構造・燃焼・安全)+ 実技(操作・点検・緊急対応) |
受講日数 | 約2日(計12時間程度) |
合格率 | 修了考査形式(合格率ほぼ100%) 出典:厚生労働省 登録教習機関資料(令和5年度) |
ボイラー取扱技能講習修了者を取るために必要なこと
- 登録教習機関で受講: 厚生労働省認定の教習所や安全衛生技術センターで講習を受ける。
- 修了考査に合格: 筆記・実技の確認に合格すると修了証が交付される。
- 現場で活用: ビル管理・設備運転・給湯管理などで小規模ボイラーの運転に従事できる。
ボイラー取扱技能講習修了者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法施行令」関連資料
- 中央労働災害防止協会(JISHA)講習ガイド
難易度: ⭐️ (難易度1)
※国家試験不要。初心者でも取得しやすく、ビル管理職への第一歩となる資格。