安全管理者（あんぜんかんりしゃ）

公務員・安全を守る仕事

安全管理者（あんぜんかんりしゃ）とは？
安全管理者の試験概要
安全管理者 Q&A
安全管理者が必要な職業／あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
2. あると有利な職業
公式情報／出典

安全管理者（あんぜんかんりしゃ）とは？

安全管理者は、労働安全衛生法に基づく国家資格（選任義務資格）で、事業場における労働災害の防止や安全衛生管理体制の整備を担う専門職です。従業員数が一定規模以上の事業所では、事業者が必ず選任しなければならない法定資格者として定められています。厚生労働省が所管し、都道府県労働局長が実施する講習を修了することで資格が付与されます。

主な業務は、労働災害の防止計画の立案、安全点検の実施、安全教育の企画、リスクアセスメント、労働基準監督署への報告などです。現場での安全確保に加え、組織としての安全文化を醸成する役割もあり、製造業や建設業など、労働災害リスクの高い業種では必須の存在となっています。

特に労働者数50人以上の事業場では、安全管理者を選任しなければならないと法律で義務づけられており、「労働安全コンサルタント」「衛生管理者」などと並ぶ安全衛生管理体制の中核資格です。企業内では管理職や安全衛生担当者が受講し、法的責任をもって現場を監督します。

安全管理者の試験概要

根拠法令	労働安全衛生法に基づく国家資格です。一定規模以上の事業場では、安全管理者の選任が義務づけられています。
所管官庁	厚生労働省／労働基準監督署。
受験資格	一般試験は存在せず、講習修了によって取得するタイプの国家資格です。実務経験は不要で、所定の講習（2日間）に参加し、修了することで資格を取得できます。
講習内容	・労働安全衛生法の基礎・危険予知活動（KYT）・作業環境管理・機械設備の安全・労働災害防止計画の策定方法・安全教育の進め方
特徴	建設・製造・物流など、事故リスクのある業界では特に重要な役割。「衛生管理者」と並び、労働災害防止の中心になる資格です。

安全管理者 Q&A

Q. 安全管理者ってどんな仕事？: 事業場の安全対策を統括し、事故・災害を防ぐ役割です。
現場巡視、危険ポイントの改善、安全教育の実施など、実務は多岐にわたります。
Q. 一般の人でも取れる資格？: はい。講習修了で取得できるため、特別な職歴・学歴は不要です。
Q. どんな職場で必要とされる？: 製造業・建設業・運輸業・倉庫業など、労働災害のリスクが高い業界で特に需要があります。
Q. 講習は難しい？: 法令や安全管理の基礎知識が中心で、内容は理解しやすい部類です。
ただし安全責任が伴うため、実務では正確な知識が求められます。
Q. 安全管理者と衛生管理者の違いは？: 安全管理者は「事故・災害の防止」、衛生管理者は「健康管理・衛生環境の管理」を担当します。
大規模事業場では両方の選任が必要です。