自然・動物と関わる仕事
家畜商(かちくしょう)とは?
家畜商は、「家畜商法(昭和26年法律第181号)」に基づく国家資格(登録制の国家資格相当)で、牛や馬、豚などの家畜を売買・仲介するために必要な資格です。家畜の取引は畜産業の基盤であり、衛生・伝染病防止・品質の維持などの観点から、一定の知識を持つ有資格者だけが業として家畜を扱うことが法律で義務づけられています。
家畜商になるには、各都道府県知事の登録を受ける必要があります。登録を受けていない者が家畜を取引することは違法となり、罰則の対象になります。扱う動物の健康管理や所有権の移転、衛生管理、取引履歴の記録など、極めて実務的な責任を伴う職種です。
この資格は「国家資格」として法令に明記されていますが、国が直接試験を実施する形ではなく、各都道府県が審査・登録を行う点で“登録制国家資格”に分類されます。畜産現場や競り市場、家畜商社などで働く人にとって不可欠な法定資格です。
家畜商を取るために必要なこと
- 登録要件の確認:家畜商法に基づき、一定の年齢(満20歳以上)や欠格事由に該当しないことが条件です。
- 講習または実務経験:都道府県によっては家畜取引や畜産業の実務経験、講習修了を求められる場合があります。
- 登録申請:申請書類を都道府県知事に提出し、審査を経て家畜商として登録されます。
国家試験のような筆記試験はありませんが、法律・家畜衛生・取引制度などの基本知識は必須です。登録料はおおむね1万円前後で、更新制度がある場合もあります。
家畜商が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:家畜商法(昭和26年法律第181号)
- 登録機関:各都道府県知事(農林水産省指導)
- 出典:農林水産省「家畜商法」関連資料/都道府県畜産課