林業架線作業主任者(りんぎょうかせんさぎょうしゅにんしゃ)

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林業架線作業主任者(りんぎょうかせんさぎょうしゅにんしゃ)とは?

林業架線作業主任者は、「労働安全衛生法」に基づく国家資格で、森林現場で行われる架線集材作業の安全を管理・指導する責任者です。架線集材とは、伐採した木材をワイヤーロープ(架線)を用いて搬出する作業のことで、傾斜地や山間部など重機が入りにくい現場で広く活用されています。

林業架線作業主任者は、この作業における機械操作・索道設置・荷重管理・作業者の安全確保を統括します。特に、ワイヤー張力や勾配角度の計算、安全装置の確認など、事故防止のための知識と判断力が求められます。現場の中心的リーダーとして、作業計画の立案や作業者への安全教育も担当します。

労働安全衛生法では、架線集材作業を行う現場ごとに「作業主任者」を選任することが義務づけられており、この資格を持たない者が主任者となることはできません。林業従事者の中でも、特に技術と経験の両面で信頼される人材に与えられる資格です。

林業架線作業主任者を取るために必要なこと

  1. 受験資格:林業に関する3年以上の実務経験が必要です。経験内容には伐採、架線設置、搬出などの業務が含まれます。
  2. 試験内容:筆記試験と実技試験が実施され、内容は「架線機械の構造」「荷重計算」「安全管理」「関係法令」などです。
  3. 免許取得:試験合格後、厚生労働大臣(実際は都道府県労働局)から免許証が交付されます。

合格率は50〜60%前後と比較的高めですが、実務経験が前提となるため初心者には難易度の高い資格です。取得後は安全管理者・指導員としてのキャリアアップにつながります。

林業架線作業主任者が必要な職業/あると有利な職業

1. 必ず必要な職業

2. あると有利な職業

公式情報/出典

  • 根拠法令:労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)/労働安全衛生規則
  • 試験実施機関:中央労働災害防止協会(中災防)/都道府県労働局
  • 所管:厚生労働省
  • 出典:中央労働災害防止協会「作業主任者試験一覧」/厚生労働省「作業主任者制度概要」(令和6年度)
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