パソコン・テクノロジーの仕事
システムアーキテクト(しすてむあーきてくと)とは?
システムアーキテクトは、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家資格で、情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理技術者試験の高度区分のひとつです。
企業や組織の情報システムを全体設計(アーキテクチャ設計)から最適化まで統括する、ITエンジニアの中でも上級に位置づけられる資格です。
この資格の目的は、「システムを構築するのではなく、構想する」こと。
単なる開発技術ではなく、経営戦略や業務分析を理解したうえで、複数のシステムを連携・最適化する能力が求められます。
要件定義から基本設計、プロジェクト計画立案、リスクマネジメントまでを包括的に担う「IT総合設計士」ともいえる存在です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、クラウド統合・API設計・マイクロサービス構築などの分野でも活躍の幅が広がっています。企業の情報基盤を根幹からデザインできる技術者を目指すなら、この資格が最適です。
システムアーキテクトを取るために必要なこと
| 実施団体 | 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) |
|---|---|
| 受験資格 | 制限なし(誰でも受験可能) |
| 試験日程 | 年1回(10月) |
| 試験方式 | 筆記試験(午前I・午前II・午後I・午後II) |
| 試験科目 | システム要件定義、アーキテクチャ設計、業務分析、開発手法、品質・コスト管理など |
| 合格基準 | 各区分で100点中60点以上 |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 合格率 | 約13〜17%(令和5年度:受験者約9,000人/合格者約1,400人) |
システムアーキテクトが必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 該当なし(法定資格ではないが、IT設計・統括職で重視される)
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:情報処理の促進に関する法律(昭和45年法律第90号)
- 所管:経済産業省
- 出典:IPA「システムアーキテクト試験要綱」


