運ぶ・支える仕事
小型船舶操縦士(こがたせんぱくそうじゅうし)とは?
小型船舶操縦士は、「船舶職員及び小型船舶操縦者法」に基づいて国土交通大臣が免許を与える国家資格です。プレジャーボートや釣り船、遊覧船などの小型船舶を操縦するために必要な資格で、いわば“海の運転免許証”ともいえる存在です。
日本近海では多くのレジャー船・漁船・業務用小型船が航行しており、その操縦には海上安全を守るための法令知識、航海技術、気象判断力が不可欠です。小型船舶操縦士はその安全責任者として、航行区域・船の総トン数に応じて区分された免許を取得する必要があります。
免許区分は「1級」「2級」「特定」「湖川小出力」の4種類に分かれており、操縦できる航行範囲や船舶の種類が異なります。特に1級は外洋航行も可能で、ボートオーナーやプロの釣り船船長などに人気です。
操縦技術だけでなく、海図の読み取り、法令遵守、航海計画、安全確認など多面的なスキルが求められます。
また、免許取得後も定期的な更新講習が義務づけられており、実務的・安全面での知識維持が重視されています。趣味や仕事の幅を広げる資格として、マリン業界での需要も高い資格です。
小型船舶操縦士の試験概要
| 根拠法令 | 船舶職員及び小型船舶操縦者法 |
|---|---|
| 所管官庁 | 国土交通省(海事局) |
| 資格区分 | 1級、2級、特定、小出力限定 |
| 受験資格 | 満16歳以上(1級は満17歳以上) |
| 試験内容 | 学科(航海・気象・法規・運航)および実技試験 |
| 合格率 | おおむね80〜90%(国家試験データより) |
| 免許更新 | 5年ごとに更新講習を受講 |
小型船舶操縦士が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 船長(レジャー船・釣り船)
2. あると有利な職業
- 港湾作業員
- 水産業協同組合職員
- ダイビングインストラクター
- 漁師(沿岸小型船操業)
公式情報/出典
- 根拠法令:船舶職員及び小型船舶操縦者法
- 所管:国土交通省 海事局
- 出典:一般財団法人日本海洋レジャー安全・振興協会(JMRA)
- 参考:国土交通省「小型船舶操縦士免許制度の概要」


