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耐空検査員(たいくうけんさいん)とは?
耐空検査員は、航空機が安全に飛行できる状態にあるかを検査・確認する国家資格です。根拠法令は「航空法(第11条および第19条)」で、国土交通省が所管しています。
航空機の整備・改修・製造後などに実施される「耐空検査(Airworthiness Inspection)」を行う専門職であり、航空機の安全性を最終的に保証する役割を担います。
耐空検査員は、航空機メーカーや航空整備会社で製造・修理後の性能や構造を検査し、国の耐空証明基準に適合しているかを判断します。
検査内容は、機体・エンジン・電子装備・航法装置・操縦系統など多岐にわたり、細部まで厳密なチェックが求められます。
この資格は、国土交通大臣による指定を受けた者が「耐空検査業務」を行うために必要であり、航空整備士の上位に位置づけられます。航空事故を未然に防ぐ要の職務であり、高度な知識と経験、判断力が必須です。
耐空検査員の試験概要
| 根拠法令 | 航空法(第11条・第19条) |
|---|---|
| 所管官庁 | 国土交通省 航空局 |
| 受験資格 | 一等航空整備士資格を有し、一定の実務経験を有する者 |
| 試験内容 | 筆記(航空機構造・航空法規・整備基準)/口述/実地審査 |
| 合格率 | 公表なし(実務経験者対象のため合格者数はごく少数) |
| 免許更新 | 定期的な適性確認・講習あり |
耐空検査員が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 耐空検査員(航空機の耐空検査を行う専門職)
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:航空法 第11条・第19条
- 所管:国土交通省 航空局(JCAB)
- 出典:国土交通省「航空機の耐空検査制度について」
- 参考:航空法施行規則・航空安全関連告示


