法律とルールを守る仕事
弁護士(べんごし)とは?
弁護士は、司法試験に合格し、司法修習を修了した上で日本弁護士連合会に登録することで資格を得られる国家資格です。 憲法・民法・刑法をはじめとする法律に基づき、依頼人の代理人として交渉や訴訟活動を行うほか、企業法務や国際取引、知的財産権の分野など幅広く活躍します。 「法曹三者(弁護士・裁判官・検察官)」のひとつとして、司法制度を支える専門職です。
弁護士は独立開業して個人の依頼に応じるだけでなく、企業内弁護士(インハウスロイヤー)として社内の法務部門で働く人も増えています。また国際取引やIT・AI分野の新しい法的課題に対応するケースもあり、従来の訴訟代理にとどまらない幅広い活躍が期待されています。人権擁護や社会正義の実現という使命を担う点でも重要な役割を果たしており、司法制度の根幹を支える資格として高い社会的信頼を持っています。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 法律とルール
- 想定学習時間: 数千時間(司法試験合格に必要な学習期間は数年規模)
- 対象者: 法律実務を行いたい人、独立開業を目指す人、企業法務に携わる人
試験概要(司法試験)
実施団体 | 法務省(司法試験委員会) |
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受験資格 | 法科大学院修了者、または予備試験合格者 |
試験日程 | 年1回(5月頃実施) |
試験方式 | 筆記試験(短答式・論文式)、口述試験(予備試験のみ) |
試験科目 | 憲法・行政法 民法・商法・民事訴訟法 刑法・刑事訴訟法 選択科目(知的財産法・労働法など) |
合格率 | 司法試験:約40%(令和5年度:4,366人合格/10,817人受験) ※出典:法務省「司法試験結果(令和5年度)」 |
弁護士になるために必要なこと
- 受験資格の確保: 法科大学院修了または司法試験予備試験の合格
- 司法試験に合格: 短答式・論文式試験に合格する
- 司法修習: 1年間の司法修習を受け、修了考査に合格
- 弁護士登録: 日本弁護士連合会に登録して業務を開始
弁護士が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 弁護士:業務を行うために必須
公式情報/出典
- 法務省「司法試験制度概要」
- 法務省「司法試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度5)
※難易度は合格率・必要学習時間・修習過程をもとに当サイト独自に評価しています。