整備主任者(せいびしゅにんしゃ)

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整備主任者とは?

整備主任者は、自動車整備工場における整備作業の管理責任者として、点検・整備が法令に適合しているかを確認し、最終的に「整備完了」の判断を行う重要な役割です。 自動車の分解整備を扱う工場では、法律上1名以上の整備主任者の選任が必須であり、自動車整備の品質を担保する中心的存在です。

整備主任者は“整備士の上位管理ポジション”であり、作業の指示・点検記録簿の確認・完成検査の管理・お客様への説明責任など、現場全体の監督を行います。 特に車検整備では、安全と信頼に直結するため、整備主任者は法令・構造・診断の知識に加えて判断力と管理能力が求められます。

選任には「自動車整備士(2級以上)」がほぼ必須で、実務経験も求められるため、整備士からのキャリアアップルートとして一般的です。 ディーラー、整備工場、車検センターなど、自動車サービス産業のあらゆる現場で必要とされるため、安定した専門職として需要が高い資格です。

整備主任者の試験概要

根拠法令道路運送車両法に基づく法定選任資格(国家資格ではない)
自動車整備工場における分解整備の適正管理を目的とした制度。
所管官庁国土交通省(地方運輸局)
受験資格・自動車整備士(通常2級以上)
・一定年数の整備実務経験
試験内容筆記試験(法令、整備記録、点検要領、完成検査の管理など)。
実務的な内容が多く、整備士としての経験が前提。
試験方式筆記試験のみ(年数回実施)
合格率約70〜85% 出典:地方運輸局「整備主任者資格取得研修 令和5年度」
資格取得までの流れ整備士として実務 → 資格取得研修 → 筆記試験 → 修了 → 整備工場に選任。
自動車整備士(2級)保持者が中心。
更新3年に1回、選任後の講習(再講習)を受講する必要がある。
留意点業務独占的な立場ではないが、選任されなければ分解整備を提供する工場として認可が下りないため極めて重要な実務資格。

よくある質問(Q&A)

Q. 整備主任者になるには整備士資格が必要?

A. ほぼ必須です。 実務上、2級自動車整備士以上の有資格者が選任されています。
Q. 整備主任者はどんな立ち位置?

A. 整備スタッフをまとめる現場リーダーで、車検の最終確認を担当する重要ポジションです。


Q. 初心者でも整備主任者を目指せますか?

A. 整備士としての経験が必要なため、まずは整備士資格の取得が必須となります。

整備主任者が必要な職業/あると有利な職業

【必ず必要な職業】

公式情報/出典

・国土交通省「整備主任者資格取得研修」 ・地方運輸局資料(令和5年度)

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