第二種免許(だいにしゅめんきょ)

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第二種免許とは?(普通二種・中型二種・大型二種)

第二種免許(通称:二種免許)は、「お金をもらって旅客を運ぶため」に必要な国家資格です。 タクシー、バス、ハイヤー、観光バス、路線バスなど、旅客輸送の運転はすべてこの免許が必須です。

第一種免許が「自分が運転するための免許」であるのに対し、 第二種免許は“人の命を預かる職業運転手の資格”であり、安全意識・接客能力・高度な運転技術が求められます。 一般道や高速道路だけでなく、雨・夜間・狭路・混雑状況での安定した運転、急ブレーキを避ける運転など、 「プロとして乗客を快適に運ぶ技術」が試験でも重視されています。

区分は以下の3種類です。

  • 普通第二種免許:タクシー・ハイヤーなど(10名以下)
  • 中型第二種免許:中型旅客車(11〜29名)
  • 大型第二種免許:大型バス(乗車定員30名以上)

とくに大型二種は、路線バス・観光バス・高速バスで必須となるため、 プロドライバーの最高峰免許と呼ばれます。


第二種免許を取るために必要なこと

受験資格普通二種:21歳以上+普通免許取得後3年以上
中型二種:21歳以上+該当一種免許の取得3年以上
大型二種:21歳以上+大型免許取得後3年以上(または特例条件)

※深視力検査(3桿法)に合格する必要あり
試験内容◆ 学科試験
・交通法規、道路状況判断、旅客輸送の安全、接客に関する問題など

◆ 技能試験(または教習所卒検)
・右左折の安全確認 ・急制動の禁止(乗客想定) ・縦列駐車・方向変換 ・狭路での危険回避 ・乗降場所での停車精度 ・接客を想定した停止姿勢 など
試験方式・学科:マークシート
・技能:免許センター実地試験 or 教習所卒業で免除
合格率教習所経由:80〜95%
一発試験:10〜20%(難関)
取得までの流れ入校 → 技能教習 → 卒業検定 → 学科試験 → 免許交付
費用の目安普通二種:20〜30万円
中型二種:25〜40万円
大型二種:30〜50万円
注意点・深視力に不合格だと免許取得不可
・接客態度や安全運転意識が試験・採用で重視される
・バス会社は大型一種+二種の同時取得制度を設けることが多い

第二種免許のQ&A

Q. 普通二種だけでタクシー運転手になれる?

A. はい。普通二種があればタクシー・ハイヤー運転が可能です。

Q. バスの運転は大型二種が必須?

A. 路線・観光・高速バスの運行には大型二種が必須です。

Q. 深視力に自信がない場合どうすれば?

A. 専用のトレーニングで改善する例が多く、教習所でも練習可能です。

Q. 二種免許は事故歴があると不利?

A. 場合によっては採用に影響します。安全運転歴が重視されます。


第二種免許が必要な職業 / あると有利な職業

◆ 必ず必要な職業

◆ あると有利な職業

  • 送迎バス運転手(幼稚園・介護施設)
  • 企業シャトルバス運転手
  • 運行管理スタッフ(旅客部門)

出典

  • 警察庁「第二種運転免許制度」
  • 各都道府県警察「二種免許試験案内」
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