大学や専門学校を選ぶとき、「この学部に進むとどんな資格が取れるのか?」は大きなポイントになります。本記事では、主要な大学の学部と専門学校の分野ごとに、代表的な資格・目指しやすい資格を整理しました。進路選びと資格選びをセットで考えたい人向けのガイドです。
経済・経営学部で目指しやすい資格
● 代表的な資格
- 日商簿記検定(2級・3級)
- ファイナンシャル・プランニング技能士(3級・2級)
- 証券外務員(一種・二種)
- リテールマーケティング(販売士)検定
- 中小企業診断士(将来のステップとして)
- MOS(Excel・Word)
● 主な進路とのつながり
銀行・証券・保険などの金融業界、一般企業の経理・企画・営業職などで資格が評価されます。数字とビジネスに強い人に向いています。
法学部で目指しやすい資格
● 代表的な資格
● 主な進路とのつながり
法律系専門職だけでなく、一般企業の総務・人事・コンプライアンス部門、公務員試験との相性も良い学部です。
教育学部で目指しやすい資格
● 代表的な資格
- 小学校教諭免許状
- 中学校・高等学校教諭免許状(教科別)
- 特別支援学校教諭免許状
- 司書教諭
- 学校図書館司書教諭・スクールカウンセラー関連資格(併修・大学院)
● 主な進路とのつながり
学校の先生を目指す人はもちろん、教育関連企業・学習塾・教材会社などでも教育学部出身者が活躍しています。
看護・医療系学部で目指しやすい資格
● 代表的な資格
● 主な進路とのつながり
大学や専門学校で定められたカリキュラムを修了することで、これらの国家試験の受験資格が得られます。医療・リハビリ・検査の現場で即戦力として働けるのが特徴です。
工学部で目指しやすい資格
● 代表的な資格
- 技術士補(JABEE認定課程修了で登録可)
- 施工管理技士(実務経験後に受験)
- 危険物取扱者
- 第二種電気工事士・第一種電気工事士
- 電気主任技術者(一部科目免除あり)
- ボイラー技士・エネルギー管理士 など
● 主な進路とのつながり
機械・電気・建築・化学メーカーなどで技術職として働く際に、これらの資格が評価されます。研究職・開発職を目指す場合にも工学部は有利です。
情報学部・理工系情報専攻で目指しやすい資格
● 代表的な資格
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- 情報セキュリティマネジメント
- ネットワークスペシャリスト など高度情報処理試験
- ベンダー資格(Oracle・Cisco・AWS認定など)
● 主な進路とのつながり
システムエンジニア・プログラマー・インフラエンジニア・データサイエンティストなど、IT業界の多くの職種で直接役立つ資格です。
国際学部・外国語学部で目指しやすい資格
● 代表的な資格・検定
- TOEIC・TOEFL・英検(準1級・1級など)
- 通訳案内士
- 観光英語検定
- 貿易実務検定
- 国連英検 など
● 主な進路とのつながり
航空・旅行・ホテル・商社・海外営業など、語学力を武器に働く職業で強みになります。進路によっては、通訳・翻訳・ツアーコンダクターなどの道もあります。
農学部で目指しやすい資格
● 代表的な資格
● 主な進路とのつながり
食品メーカー・農業関連企業・環境コンサルタント・公務員(農政・環境)などで、農学部で学んだ知識と資格が活きます。
専門学校で目指せる代表的な資格
● 看護・医療系専門学校
● 美容・ファッション系専門学校
● 保育・こども系専門学校
● 介護・福祉系専門学校
● 自動車・機械系専門学校
- 自動車整備士(2級・3級)
- 二輪自動車整備士
● 建築・デザイン・インテリア系専門学校
- 二級建築士(実務・課程による)
- インテリアコーディネーター
- CAD関連資格
● IT・ゲーム・Web系専門学校
- 基本情報技術者・応用情報技術者
- 各種ベンダー資格(Cisco・AWS・Oracleなど)
- Webクリエイター能力認定試験
まとめ|学部・専門分野は「取りたい資格」とセットで考える
同じ「大学進学」でも、選ぶ学部によって取得しやすい資格は大きく変わります。将来取りたい資格が決まっている人は、その資格の受験資格が得られる学部・学科を選ぶのが近道です。まだ迷っている人も、「興味のある分野」と「どんな資格が取れるか」をセットで考えることで、進路のイメージがぐっと具体的になります。

