環境カウンセラー（かんきょうカウンセラー）

環境とエネルギーの仕事

環境カウンセラーとは？
環境カウンセラーの試験概要
環境カウンセラーに関するQ&A
環境カウンセラーが必要な職業／あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
2. あると有利な職業
公式情報／出典

環境カウンセラーとは？

環境カウンセラーは、環境省が認定する公的資格（登録制度）で、企業・行政・市民に対して環境保全に関する助言や支援を行う専門家です。環境問題が複雑化する中、企業の環境マネジメント、地域の環境教育、温暖化対策、エネルギー管理、廃棄物削減など、幅広い領域でプロフェッショナルとして活動できます。

法令に基づく国家資格ではないものの、環境省に学識・経験を審査され、一定の専門性を公式に認められる点が最大の特徴です。環境活動の実績、技術的知識、コミュニケーション能力などが評価され、「市民部門」「事業者部門」「教員部門」など複数の区分で登録されます。

環境カウンセラーは、企業の環境改善提案、自治体の環境教育、地域住民へのアドバイス、学校での講話など、環境に関する相談の“窓口”として活躍します。気候変動対策、脱炭素、SDGsなどの社会的需要が増加したことで注目度が高まり、環境関連のキャリアを持つ人のステップアップ資格としても人気です。

また、登録されると環境省の「環境カウンセラー名簿」に掲載され、専門家としての信頼性が高まるため、コンサルティング業務の受注や講師活動の幅が広がるメリットがあります。環境分野で社会貢献しながら実務にも活かせる、公的性の高い資格です。

環境カウンセラーの試験概要

根拠法令	特定の法律に基づく国家資格ではない。環境省の公的認定制度として実施される“登録資格”。
所管官庁	環境省。書類審査・面接審査を経て認定される。
種類	・市民部門（一般向け環境教育・地域支援）・事業者部門（企業の環境活動支援・改善提案）・教員部門（学校教育・指導者向け） ※担当分野ごとに登録される。
受験資格	【共通要件】・環境分野での実務経験、教育・啓発活動の実績・環境関連の知識（環境法規・省エネ・廃棄物管理・大気水質など）・活動報告書・経歴書の提出【部門別要件】・市民部門：地域活動・環境教育等の実績・事業者部門：企業の環境管理・改善業務経験・教員部門：学校教育・指導経験 ※資格試験ではなく“審査・認定”方式。
試験内容（審査内容）	【書類審査】・経歴書（環境分野の職歴・活動）・活動実績の証明・専門分野の記述【面接審査】・環境問題の理解度（気候変動・大気水質・廃棄物等）・コンサル能力・説明力・倫理性・地域活動や企業支援での実践力評価 ※筆記試験は行われない。
難易度	審査制のため合格率は公開されていないが、環境専門職としての経験が必須。実務経験が浅い場合は不利で、専門性と活動実績が合否を大きく左右する。
資格取得までの流れ	（1）募集期間に申請書類提出（2）書類審査 → 面接審査（3）合格 → 環境カウンセラーとして登録（4）環境省名簿に掲載 → 活動開始
更新	定期的な更新制度あり（3〜5年ごと）。活動実績の報告書提出が必要。更新審査に通過しない場合は登録継続不可。