パソコン・テクノロジーの仕事
情報処理技能検定試験とは?
情報処理技能検定試験は、日本情報処理検定協会が実施する民間資格で、パソコンの基礎操作からデータ入力、表計算、データベース処理まで、実務で必要な情報処理スキルを総合的に評価する検定です。特に高校・専門学校で広く採用されており、「情報処理の入門〜実務スキル」を体系的に身につけられる資格として人気があります。
検定は複数の分野に分かれており、代表的なものに「情報処理」「表計算」「データベース」「プログラミング」などがあります。ワープロ・表計算ソフトの操作、データ管理、関数利用、簡単なアルゴリズム理解までカバーするため、事務職・販売職・IT業界など幅広い職種で活かせます。
特に表計算部門はExcelスキルに直結し、データ集計・関数・グラフ作成などの基礎が評価されるため、事務職のスキル証明として有効です。複雑なプログラミング試験ではなく、“実務で使う基本的な情報処理能力” を証明できる資格です。
情報処理技能検定試験の試験概要
| 根拠法令 | なし(民間資格)。 日本情報処理検定協会が実施する情報処理実務の検定。 |
|---|---|
| 主催 | 日本情報処理検定協会(JIPCT)。 |
| 種類 | ・情報処理技能検定(1〜4級) ・表計算(1〜4級) ・データベース(1〜4級) ・文章デザイン(1〜4級) ・プログラミング(級設定あり) ※学校が複数学科目を団体受験することが多い。 |
| 受験資格 | 誰でも受験可能(年齢・学歴不問)。 高校・専門学校の受験者が中心。 |
| 試験内容 | 【情報処理】 ・キーボード入力 ・Windows基礎操作 ・フォルダ管理・ファイル保存 【表計算】 ・SUM・AVERAGE・IFなど基本関数 ・表作成・データ入力 ・グラフ作成 【データベース】 ・レコード・フィールドの理解 ・検索・抽出・並び替え ・簡単なクエリ操作 【文章デザイン】 ・レイアウト・段組み ・見出し・装飾設定 【プログラミング】 ・基礎的アルゴリズム ・簡易プログラム作成(ツールによる) |
| 難易度 | ・4級〜3級:入門レベルで取り組みやすい ・2級:実務の基本が問われる(基礎〜中級) ・1級:総合力が必要で難易度はやや高め |
| 資格取得までの流れ | (1)受験科目・級を選択 (2)学校または会場で試験受験 (3)合格 → 認定証が発行される |
| 更新 | 更新なし(終身資格)。 ただしPCソフトの仕様、操作方法の変化には対応が必要。 |
情報処理技能検定試験に関するQ&A
Q1. MOSとどちらが良い?
A. MOSはMicrosoft公式で実務向け、情報処理技能検定は学校教育寄りで基礎固めに最適です。
Q2. 社会人でも受験できますか?
A. できます。ただし試験会場は学校が多いため、日程に注意が必要です。
Q3. 就職に役立ちますか?
A. パソコンの基礎力証明として事務職・販売職・ITサポートなどで評価されます。
情報処理技能検定試験が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- なし(民間資格のため必置職は存在しない)
あると有利な職業
- ITサポートスタッフ
- コールセンタースタッフ
- 一般事務
- 営業事務
- 販売職(データ入力が多い業務)
公式情報/出典
- 日本情報処理検定協会 情報処理技能検定試験


