パソコン・テクノロジーの仕事
ITパスポートとは?
ITパスポート(iパス)は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格で、情報処理技術者試験のエントリーレベルに位置づけられています。ITを活用するすべての社会人・学生に向けた“ITリテラシーの基礎力証明”として広く認知されており、企業においても新入社員や一般職の標準スキルとして高い評価を得ています。
出題範囲は、ITの基礎技術に加え、情報セキュリティ、プロジェクト管理、マーケティング、財務など経営分野まで幅広く、ビジネスに必要な“IT×経営”の総合知識が問われます。文系・未経験者でも挑戦しやすく、社会人のスキルアップにも定番の国家資格です。
試験はCBT方式(コンピュータ試験)で全国の会場から随時受験できるため、日程の柔軟性が高く、仕事や学校と両立しながら取得できます。DX化が進む現代において、最もベーシックで実用性の高いIT資格のひとつです。
ITパスポートの試験概要
| 根拠法令 | 情報処理の促進に関する法律に基づく国家試験。 IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施。 |
|---|---|
| 主催 | 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)。 |
| 試験区分 | ・ITパスポート試験(レベル1) 情報処理技術者試験の入門区分に相当。 |
| 受験資格 | 制限なし(年齢・学歴不問)。 学生・社会人・未経験者すべて受験可能。 |
| 試験内容 | 【ストラテジ系】 ・経営戦略 ・マーケティング ・財務・会計 ・企業活動 【マネジメント系】 ・プロジェクトマネジメント ・サービスマネジメント 【テクノロジ系】 ・コンピュータの基礎 ・ネットワーク ・データベース ・情報セキュリティ(重要) |
| 試験方式 | CBT方式(コンピュータ試験)。 全国の試験会場で“随時受験”が可能。 |
| 合格基準 | ・総合評価点:1000点満点中 600点以上 ・各分野(ストラテジ/マネジメント/テクノロジ)で一定基準を満たすこと |
| 難易度 | 国家資格としては易しめ。 IT未経験者でも学習で十分合格可能。 |
| 資格取得までの流れ | (1)受験日を選択して申込み (2)CBT試験を受験 (3)即日スコア表示 (4)後日、合格証書が交付される |
| 更新 | 更新なし(終身資格)。 ※技術進歩に合わせて継続学習は必須。 |
ITパスポートに関するQ&A
Q1. 文系でIT初心者でも合格できますか?
A. できます。全受験者の多くがIT未経験で、基礎を学べば問題ありません。
Q2. 基本情報技術者とはどう違う?
A. ITパスポートは基礎、基本情報はエンジニア向けの専門国家資格です。
Q3. 就職でどの程度評価されますか?
A. ITリテラシーの証明として一般企業で高く評価されます。新卒の基礎資格として定番。
ITパスポートが必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- なし(国家資格だが業務独占ではない)
あると有利な職業
- 一般事務
- 営業職
- 総務・人事スタッフ
- ITサポートスタッフ
- Web担当者
- マーケティング職
公式情報/出典
- IPA(独立行政法人 情報処理推進機構) ITパスポート試験


