医療とケアの仕事
あん摩マッサージ指圧師(あんままっさーじしあつし)とは?
あん摩マッサージ指圧師は、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」に基づく国家資格で、あん摩・マッサージ・指圧の技術を用いて血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、健康の維持や回復をサポートする専門職です。 リラクゼーション目的ではなく、医療行為として認められており、国家資格を持たない者が施術を行うことはできません。
あん摩マッサージ指圧師の試験概要
| 根拠法令 |
あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律に基づく国家資格。 手技による施術の専門家として、健康維持・症状緩和を行うための知識と技術を評価する制度。 |
|---|---|
| 所管官庁 |
厚生労働省。 試験実施は公益財団法人 東洋療法研修試験財団が担当。 |
| 受験資格 |
文部科学大臣・厚生労働大臣が認定した養成施設で所定のカリキュラムを修了した者。 高校卒業後、3年以上の専門学校などで学ぶのが一般的。 |
| 試験内容 |
学科試験(マークシート方式)が中心。 からだの構造と機能/東洋医学概論/臨床医学/衛生学/関係法規 など。 |
| 合格基準 |
おおむね総得点の60%前後が基準とされる。 科目合格制ではなく、全体での得点が重要。 |
| 試験日程 |
年1回実施(例年2月)。 申し込みは例年11〜12月頃。 |
| 実技試験 |
国家試験としての実技試験はなし。 手技評価は養成校での実技授業・実習で行われる。 |
あん摩マッサージ指圧師国家試験Q&A
- Q1. 合格率はどれくらい?
-
毎年おおむね80〜90%台で推移しています。
養成校での実技や基礎知識をきちんと積めば、十分に合格が狙える内容です。 - Q2. 国家試験に実技はある?
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国家試験は筆記のみです。
手技の評価は学校内で実習・臨床実習を通して行われます。 - Q3. どんな人が向いている?
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人の身体に触れる仕事が好き、からだの仕組みに興味がある、話を聞きながら施術できる人が向いています。
力だけでなく、ていねいな観察と調整力が求められます。 - Q4. 就職先はどんなところ?
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治療院、医療機関、介護施設、訪問マッサージ、スポーツ関連施設など幅広いです。
独立開業を目指す人も多い資格です。 - Q5. あん摩とマッサージと指圧の違いは?
-
いずれも手技による施術ですが、伝統や技法に違いがあります。
国家資格としては同じ枠で扱われ、同一の国家試験で資格を取得します。
あん摩マッサージ指圧師が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- あん摩マッサージ指圧師:医療行為として施術を行うため必須
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師国家試験」
- 厚生労働省「国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️ (難易度2)
※難易度は合格率・学習年数・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。


