保健師(ほけんし)

医療・ケア
医療とケアの仕事

保健師(ほけんし)とは?

保健師は、保健師助産師看護師法に基づく国家資格で、地域や学校、企業などで人々の健康を守る活動を行う専門職です。 病気の予防や健康相談、生活習慣改善の指導を行い、地域医療と公衆衛生の現場で重要な役割を担っています。 看護師資格を取得した後に保健師養成課程で1年以上学び、国家試験に合格する必要があります。

保健師は地域住民に身近な存在として、子育て世帯への育児相談や乳幼児健診、成人への生活習慣病予防指導など幅広い支援を行います。災害時には避難所での健康管理や感染症対策にも携わり、地域全体の安心・安全を守る役割も担います。近年は高齢化や生活習慣病の増加に伴い、地域包括ケアの中心的存在として需要が高まっており、看護師経験を生かしつつより広い視点で人々の健康を支えることができます。

保健師の試験概要

根拠法令 保健師助産師看護師法(保助看法)に基づく国家資格。
地域・学校・企業などで、人々の健康保持増進と疾病予防を専門的に支援する職種。
所管官庁 厚生労働省。
国家試験は「一般財団法人 日本保健師試験センター」が実施。
受験資格 ・看護師免許取得者、または看護師国家試験の受験資格を有する者。
・文部科学大臣または厚生労働大臣が指定した保健師養成機関(1年以上)を修了した者。
試験内容 学科試験(筆記・マークシート方式)。
主な科目:地域看護学、疫学、公衆衛生学、保健統計、保健師活動論、関係法規、臨床判断 など。
合格基準 必修問題:80%以上。
一般問題・状況設定問題:総得点の約60%が目安。
試験日程 年1回実施(例年2月)。
願書受付は例年11〜12月頃。
実技試験 国家試験に実技はなし。
実技・演習はすべて学校内の養成課程で評価される。

保健師国家試験Q&A

Q1. 合格率はどれくらい?
毎年90%前後と高め。
看護師資格が前提なので、基礎学力が整った学生が多いことも理由です。
Q2. 看護師免許は必須?
はい、必須。
「看護師 → 保健師」の順で取得する二段階方式です。
Q3. 就職はどこが多い?
市区町村の保健センター、学校(養護教諭と連携)、企業の健康管理部門、病院の地域連携室など。
公務員採用が特に多めです。
Q4. 保健師と看護師の違いは?
看護師は「治療現場の支援」が中心。
保健師は「病気を未然に防ぐ活動」が中心で、人々の生活に寄り添う予防的アプローチが強いです。
Q5. 公務員試験は必要?
自治体の保健師として働く場合は、公務員試験(地方上級など)が必須。
採用人数は地域差が大きいので早めの情報収集が重要です。

    保健師が必要な職業/あると有利な職業

    必ず必要な職業

    • 保健師:地域・学校・企業で健康支援を行うため必須

    あると有利な職業

    • 看護師:地域医療や産業保健の現場で活かせる

    公式情報/出典

    • 厚生労働省「保健師国家試験」
    • 厚生労働省「保健師国家試験結果(令和5年度)」

    難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
    ※難易度は看護師資格取得後にさらに養成課程を経る必要性・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。

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