医療とケアの仕事
理学療法士(りがくりょうほうし)とは?
理学療法士は、「理学療法士及び作業療法士法」に基づく国家資格で、病気やケガによって身体機能が低下した人に対し、運動療法や物理療法を用いて回復を支援する専門職です。 歩行訓練や筋力強化、関節の可動域改善などを行い、医師や作業療法士、看護師と連携してリハビリ医療を支えます。 高齢化社会に伴い需要が非常に高く、医療・介護・スポーツ分野で幅広く活躍できます。
理学療法士は、病気やけがの回復期だけでなく、慢性的な痛みや生活習慣病の予防にも関わります。近年ではスポーツ分野でのトレーナー活動や、在宅医療における訪問リハビリの需要も増えており、幅広い活躍の場があります。また、義肢や装具の適合調整、福祉用具の活用指導なども担当し、患者が自立した生活を送れるよう多面的に支援します。身体機能の維持と再獲得を通じて「生活の質(QOL)」を高めることが理学療法士の大きな使命です。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 医療・ケア
- 対象者: リハビリ分野で働きたい人、医療や介護に関心がある人
試験概要
実施団体 | 厚生労働省 |
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受験資格 | 理学療法士養成施設(大学・専門学校等、3年以上)を卒業した者 |
試験日程 | 年1回(2月頃) |
試験方式 | 筆記試験(マークシート方式) |
試験科目 | 解剖学・生理学・運動学 病理学・臨床医学 理学療法評価学 運動療法・物理療法 関係法規 |
合格率 | 約85%(令和5年度:受験者13,896人/合格者11,869人) ※出典:厚生労働省「理学療法士国家試験結果(令和5年度)」 |
受験料 | 30,000円前後 |
理学療法士になるために必要なこと
- 養成課程修了: 大学や専門学校で理学療法学を3年以上学ぶ
- 国家試験合格: 厚生労働省が実施する理学療法士国家試験に合格
- 登録: 厚生労働大臣の名簿に登録され、理学療法士免許証が交付
- キャリア形成: 病院・リハビリ施設・介護施設・スポーツ現場などで経験を積む
理学療法士が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 理学療法士:リハビリ医療に必須
あると有利な職業
- スポーツトレーナー:運動機能回復やケガのリハビリで強み
公式情報/出典
- 厚生労働省「理学療法士国家試験」
- 厚生労働省「理学療法士国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※難易度は合格率・学習期間・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。