視能訓練士(しのうくんれんし)

医療・ケア
医療とケアの仕事

視能訓練士(しのうくんれんし)とは?

視能訓練士は、「視能訓練士法」に基づく国家資格で、眼科領域における視機能検査や訓練を行う専門職です。 弱視や斜視の矯正訓練、視野・視力の測定、コンタクトレンズの検査補助などを担当し、医師の指示のもとで医療チームの一員として活躍します。 特に小児の視力発達支援や高齢者の眼科疾患ケアで需要が高まっています。

視能訓練士の活躍の場は、病院の眼科外来だけでなく、視覚支援学校やリハビリテーション施設などにも広がっています。患者に合わせた個別の視能訓練プログラムを作成し、継続的に経過を観察しながら改善を支援するのも大切な仕事です。さらに、加齢黄斑変性や緑内障など、進行性の眼疾患を抱える高齢者に対しては、生活の質を維持するためのサポートも行います。医師や看護師と連携し、チーム医療の一員として患者の生活を総合的に支える役割を担っており、専門性の高さから将来性も期待されています。

視能訓練士の試験概要

根拠法令 視能訓練士法に基づく国家資格。
眼科領域における検査・訓練・矯正など、視機能の改善を支援する専門職。
所管官庁 厚生労働省。
国家試験の実施は「一般財団法人 医療研修推進財団」。
受験資格 指定の視能訓練士養成施設(大学・短大・専門学校)で必要課程を修了した者。
入学には原則「高等学校卒業」が必要。
試験内容 学科試験(筆記・マークシート方式)。
主な科目:視機能学、眼科学、視能矯正学、生理学、解剖学、関連法規など。
合格基準 総得点の60%前後が目安。
必修問題には一定の正答率基準あり。
試験日程 年1回(例年2月中旬〜下旬)。
合格発表は3月中旬。
実技試験 国家試験の実技試験はなし。
実技評価は養成校での実習(病院・クリニックなど)で行われる。

視能訓練士試験Q&A

Q1. 合格率はどれくらい?
70〜90%ほど。
養成校のカリキュラムをしっかりこなせば合格は十分狙える。
Q2. 主な仕事内容は?
斜視・弱視の検査と訓練、視力・眼球運動の検査、視野検査など。
小児の弱視訓練に強いのが特徴。
Q3. 就職先は?
眼科クリニック、総合病院の眼科、小児専門施設、リハビリセンターなど。
眼科クリニックからのニーズが特に強い。
Q4. どんな人に向いている?
子どもと関わるのが得意な人、細かい作業が得意な人、丁寧な説明ができる人。
眼科領域の専門性が高いので、集中して学べるタイプに合う。
Q5. 眼科検査員との違いは?
視能訓練士は国家資格で、斜視・弱視への訓練まで担当できる。
検査員は医療資格ではなく、できる業務範囲が限定される。

視能訓練士が必要な職業/あると有利な職業

必ず必要な職業

公式情報/出典

  • 厚生労働省「視能訓練士国家試験」
  • 厚生労働省「視能訓練士国家試験結果(令和5年度)」

難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※難易度は合格率・学習期間・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。

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