医療とケアの仕事
言語聴覚士(げんごちょうかくし)とは?
言語聴覚士は、「言語聴覚士法」に基づく国家資格で、言葉や聞こえ、飲み込みに障害を持つ人をサポートする専門職です。 失語症や発達障害による言語の遅れ、難聴による聞き取り困難、摂食・嚥下障害など、多岐にわたるリハビリテーションを担当します。 病院、リハビリセンター、特別支援学校など幅広い現場で活躍でき、チーム医療の一員として重要な役割を果たします。
言語聴覚士は、子どもから高齢者まで幅広い世代を対象に支援を行います。発達期の子どもには言葉の習得をサポートし、学習やコミュニケーション能力の発達を助けます。一方で高齢者や病気の後遺症を持つ人には、嚥下訓練や発声練習を通じて生活の質を向上させる取り組みを行います。専門的な知識と根気強い支援が求められ、患者本人だけでなくその家族にも安心を届ける存在です。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 医療・ケア
- 対象者: 言語・聴覚や嚥下のリハビリに関心がある人
試験概要
所管 | 厚生労働省 |
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受験資格 | 指定大学または専門学校(4年制/3年以上)で言語聴覚士養成課程を修了した者 外国の同等資格を持ち厚生労働大臣の認定を受けた者 |
試験日程 | 年1回(2月頃) |
試験科目 | 基礎医学(解剖学、生理学、病理学など) 臨床医学(内科、小児科、耳鼻咽喉科など) 言語聴覚障害学総論・各論 臨床実習 |
合格率 | 約72.3%(令和5年度:受験者3,734人/合格者2,700人) ※出典:厚生労働省「言語聴覚士国家試験結果(令和5年度)」 |
受験料 | 19,800円 |
言語聴覚士になるために必要なこと
- 養成課程修了: 大学または専門学校で言語聴覚士養成課程を修了する
- 国家試験合格: 厚生労働省が実施する国家試験に合格
- 免許登録: 厚生労働大臣の名簿に登録され、免許証が交付される
言語聴覚士が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
- 特別支援学校教諭:発達障害児への支援に有利
公式情報/出典
- 厚生労働省「言語聴覚士国家試験」
- 厚生労働省「言語聴覚士国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※合格率は7割前後と比較的高いが、幅広い医療知識が求められるため。