ファッション・美容の仕事
美容師(びようし)とは?
美容師は、「美容師法」に基づく国家資格で、ヘアカットやカラーリング、パーマ、メイク、ネイルなど美容に関わる施術を行う専門職です。 美容所で働くには必ず必要な資格であり、美容業界の基本となる免許です。 流行を取り入れたヘアスタイルやメイクを提案し、顧客の魅力を引き出す重要な役割を担います。
美容師は、単に髪を整えるだけでなく、顧客一人ひとりの要望や髪質、ライフスタイルを考慮して最適な施術を提案するコンサルタント的な役割も果たしています。ヘアデザインやメイクのスキルに加え、カラーリングやパーマに関する化学的知識、頭皮や髪の健康を守るための衛生知識など、幅広い専門性が求められる職業です。
また、美容師は流行をキャッチする感性やコミュニケーション能力も重要で、施術を通じて顧客の自己表現や自信を引き出す存在です。最近では、まつ毛エクステやヘアアレンジ、ブライダル関連の施術など活躍の場も拡大しており、多様化する美容ニーズに応える柔軟性も求められています。美容業界の最前線で常に進化し続ける職業といえるでしょう。
美容師の試験概要
| 根拠法令 |
美容師法に基づく国家資格。 カット・カラー・パーマ・メイク・着付けなど、美容施術を行うために必須の免許。 |
|---|---|
| 所管官庁 |
厚生労働省。 国家試験は「公益財団法人 理容師美容師試験研修センター」が実施。 |
| 受験資格 |
厚生労働大臣が指定した美容学校(専門学校・短大など)の所定課程を修了した者。 入学には原則「高等学校卒業」が必要。 |
| 試験内容 |
筆記試験+実技試験。 <筆記>関係法規、公衆衛生、衛生管理、皮膚科学、毛髪科学、美容技術理論など。 <実技>カッティング・ワインディング・オールウェーブセッティングなど。 |
| 合格基準 |
筆記・実技ともに60%以上が目安。 どちらも合格しないと免許は取得できない。 |
| 試験日程 |
年2回(2月・8月)。 全国各地の試験会場で実施。 |
| 免許について | 国家試験合格後、都道府県知事に申請して「美容師免許」が交付される。 |
美容師Q&A
- Q1. 国家資格は絶対に必要?
- 必須。美容施術(カット・カラーなど)を有料で提供するには美容師免許が必要。
- Q2. 合格率はどのくらい?
-
年度により変動するが、おおむね60〜90%。
美容学校での実習量が多いため実技は慣れれば対応できる。 - Q3. 独学で受験はできる?
-
不可。
指定美容学校を卒業しないと受験資格が得られない。 - Q4. 美容師免許があるとできる仕事は?
-
カット・パーマ・カラー・ヘアセット・メイク・着付けなど多様。
美容室・サロン・ブライダル・ヘアメイク事務所などで活躍できる。 - Q5. 美容師として独立できる?
-
可能。
店舗型サロン、マンツーマンサロン、フリーランスなど働き方は柔軟。
美容師が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「美容師国家試験」
- 厚生労働省「美容師国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※合格率は高いが、2年以上の養成課程が必須で実技も含まれるため。


