ボイラー整備士（ぼいらーせいびし）

建てる・つくる仕事

ボイラー整備士（ぼいらーせいびし）とは？
ボイラー整備士の試験概要
ボイラー整備士Q&A
ボイラー整備士が必要な職業／あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
公式情報／出典

ボイラー整備士（ぼいらーせいびし）とは？

ボイラー整備士は、「労働安全衛生法」に基づく国家資格で、小規模ボイラーの検査・整備を行うために必要な資格です。定期的な点検や清掃、修理を通じて、安全で効率的なボイラー運転を支える役割を担います。主に工場やビル管理、病院などの設備管理の現場で求められる資格です。

ボイラー整備士は、単に機械を点検・修理するだけではなく、エネルギー利用の効率化や環境保全にも深く関わっています。ボイラーは蒸気や温水を作り出す装置として工場・ビル・病院・学校などあらゆる施設で使用されており、整備士の技術力によって稼働率や安全性が大きく左右されます。例えば、ボイラー内にスケール（汚れや沈殿物）が蓄積すると効率が低下し、エネルギーコストが上昇したり事故のリスクが高まったりします。整備士はこうしたトラブルを未然に防ぐため、定期的に分解点検や燃焼状態の調整を行います。また、温室効果ガス削減や省エネ化が求められる現在では、整備士の役割はより重要性を増しており、持続可能な社会づくりにも貢献できる資格といえます。

ボイラー整備士の試験概要

根拠法令	「労働安全衛生法」に基づく国家資格です。ボイラーの分解・整備・点検作業を行うために必要とされる資格です。
所管官庁	厚生労働省（試験実施は安全衛生技術試験協会）。
受験資格	年齢・学歴などの制限なし。どなたでも受験できます。
試験内容	・ボイラーの構造・種類・燃焼装置・ボイラー整備の方法・点検項目・燃焼管理・水処理・安全弁などの取り扱い・故障の原因と対策、トラブルシューティング・労働安全衛生法令（ボイラー関係）・整備記録と管理方法
試験形式	筆記試験のみ（マークシート式）。実技試験はありません。
特徴	ボイラーの整備・保守に特化した資格で、工場・ビル管理・プラント企業で重宝されます。ボイラー技士と併せて取得することで、より専門的な業務を担当できるようになります。