建てる・つくる仕事
ボイラー据付工事作業主任者(ぼいらーすえつけこうじさぎょうしゅにんしゃ)とは?
ボイラー据付工事作業主任者は、「労働安全衛生法」に基づく国家資格で、ボイラー設備の設置・組立・据付工事を行う現場で、安全を統括する責任者に必要な資格です。 ボイラーは高温・高圧で蒸気を発生させる危険性の高い装置であり、設置や据付工事の段階でも爆発・火災・転倒といったリスクを伴います。そのため、主任者を選任して安全管理を行うことが法律で義務付けられています。
主任者は、据付計画の作成、安全装置の確認、クレーンによる吊り上げ作業の監督、基礎の強度確認、溶接や配管作業の安全指導など、施工全体を統括します。また、他の職種(電気工事士・配管工・建築施工管理技士など)との連携も求められ、現場全体の調整役としても重要な立場にあります。 工場やプラント、ビルの熱源システムなど、多様な分野でボイラー設置の需要は高く、主任者資格の保有者は安定した需要があります。
この資格を取得すると、据付工事やメンテナンス現場で安全責任者として働けるほか、ボイラー技士や設備保全エンジニアとしてのキャリアアップにもつながります。エネルギー管理や産業設備の分野で、安全を支える実務的な専門資格です。
コンクリート造の工作物の解体等作業主任者の試験概要
| 根拠法令 |
労働安全衛生法および同施行令・安全衛生規則に基づく国家資格(技能講習修了)です。 コンクリート造の工作物(建築物の一部、擁壁、土木構造物など)の解体・破砕作業では、 有害粉じん・飛散物・倒壊等の危険が高いため、一定規模の作業で 作業主任者の選任が義務付けられています。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 厚生労働省(講習は都道府県労働局長登録の教育機関が実施)。 |
| 受講資格 |
コンクリート構造物の解体・破砕・はつり等に関する実務経験が必要(目安:おおむね3年以上)。 経験年数や職務内容の取り扱いは講習機関により異なるため、募集要項で要確認。 |
| 試験内容 |
・コンクリートの性状・ひび割れ・劣化の基礎 ・解体工法(はつり、圧砕、ブレーカー、ウォータージェット、ワイヤーソー など)の選定 ・仮設支保工・切断順序・崩落防止計画 ・重機・破砕機・コンプレッサの安全(接触・転倒・飛散対策) ・粉じん・騒音・振動・ばく露低減(集じん・散水・養生) ・足場・墜落落下防止、感電・火災・ガス対策 ・関係法令(安衛法・騒音/振動規制・廃棄物処理法 など) ・災害事例とリスクアセスメント |
| 試験形式 |
学科講習+修了試験(マークシート中心)。講習時間は概ね2日〜3日・延べ14〜16時間が一般的。 実技は原則なし(機関によりデモや演習あり)。 |
| 特徴 |
建築・土木の解体工事、改修・更新工事、インフラ維持管理など幅広い現場で必須・優遇。 計画立案から作業指揮、安全衛生管理までを担い、元請・協力会社双方で需要の高い資格です。 |
ボイラー据付工事作業主任者 Q&A
- Q. ボイラー据付工事作業主任者はどんな仕事?
-
ボイラー本体や関連設備(配管・バーナー・安全弁・煙道など)の
据付・組立・基礎固定を行う際に、現場の安全を管理する役割です。
重量物の移動・吊り上げ・レベル調整など重大事故につながりやすい工程の監督が求められます。 - Q. 修了試験は難しい?
-
難易度は高くなく、講習内容を理解していればほとんどの受講者が合格します。
設備の構造と法令を押さえておけば十分です。 - Q. 実務経験は必要?
-
不要です。誰でも受講できます。
ただし現場で実際の据付作業を理解していると講習内容が入りやすいです。 - Q. どんな現場で必要なの?
-
工場・ビル・病院・学校など、大型ボイラーを設置する全ての現場で必須です。
特に
・蒸気ボイラー
・温水ボイラー
・産業炉と連動するボイラー設備
など、事故リスクの大きい設備では不可欠です。 - Q. 一緒に取っておくと役立つ資格は?
- ボイラー技士、ボイラー取扱技能講習、圧力容器取扱主任者、ガス溶接、アーク溶接など、 据付・配管・溶接を伴う工事との相性が良い資格です。
ボイラー据付工事作業主任者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法」関連資料
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会(試験情報)
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※プラントや工場設備の知識が必要なため、現場経験者に有利。


