調教師（ちょうきょうし） - みんなの資格図鑑

自然・動物と関わる仕事

調教師（ちょうきょうし）とは？

調教師は、「競馬法」に基づく免許制の国家資格（国家資格相当）で、競走馬の育成やトレーニングを指導する専門職です。中央競馬（JRA）や地方競馬（NAR）で、競走馬が安全かつ最大のパフォーマンスを発揮できるように、日々の調教計画、飼育管理、騎手との連携を行います。

調教師は馬主から競走馬を預かり、レース出走のためのコンディション調整や戦略立案を担う重要な立場です。体調・食事・運動量などを細かく管理し、獣医師や厩務員と協力して馬の健康を維持します。優れた馬づくりの実績は、調教師の評価に直結します。

この資格は国（農林水産省）の監督下で、JRAまたは地方競馬全国協会（NAR）が免許を交付します。免許を受けなければ調教師として競馬に関わることはできません。試験は実務経験者を対象に行われ、競馬理論や動物管理に関する高い専門知識が求められます。

根拠法令	競馬法および地方競馬法に基づく国家資格。競走馬の育成・調教を指導し、レースで能力を最大限に発揮させる専門職として認定される。
所管官庁	農林水産省（日本中央競馬会：JRA／地方競馬全国協会：NAR）。それぞれ中央競馬・地方競馬で資格区分と試験内容が異なる。
資格区分	・中央競馬調教師（JRA認定）・地方競馬調教師（NAR認定） ※いずれも競馬開催区域によって管轄・認定団体が異なる。
受験資格	・年齢おおむね30歳以上で、5年以上の厩務員経験を有すること。・人格・経歴・健康状態などの審査あり。・筆記・面接・実技・厩舎運営能力の総合評価で合否が決まる。
試験内容	・競走馬の飼養管理・調教技術・獣医・栄養・運動生理の基礎・レース戦略・競走番組の知識・厩舎経営・労務管理・法令・面接・人物評価
資格の特徴	競走馬のコンディションを管理し、馬主・騎手・厩務員をまとめる指揮官的存在。合格率は数％と狭き門だが、合格すれば調教師免許として全国で通用する。中央・地方ともに、経験と実績が重視される実務系資格。