建てる・つくる仕事
コンクリート破壊器作業主任者(こんくりーとはかいきさぎょうしゅにんしゃ)とは?
コンクリート破壊器作業主任者は、「労働安全衛生法」に基づく国家資格で、建設現場などでコンクリートブレーカーなどの破壊器を使用する際に、安全管理を行う責任者に必要な資格です。 コンクリート破壊器は道路工事や解体工事で広く使われていますが、強力な振動や騒音、粉じんを発生させるため、作業者に健康障害を与えるリスクがあります。そのため、現場では主任者を選任し、労働災害や健康障害の発生を防止する体制を整えることが法律で定められています。
主任者は、作業方法の決定、振動工具の点検や選定、防振手袋や耳栓などの保護具の使用指導、粉じん対策の実施などを担います。さらに、作業員の疲労状況や健康状態を把握し、必要に応じて休憩を指示することも主任者の業務です。 特に「振動障害」や「騒音性難聴」「粉じん肺」などの職業病を防ぐ役割は極めて重要で、現場の安全衛生水準を左右します。
この資格は建設・解体業に従事する人にとって不可欠であり、安全で効率的な作業を行うための中心的な存在となります。資格を取得することで、現場の責任者として安全管理を徹底でき、労働災害の防止と生産性の向上の両立が期待できます。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 建てる・つくる
- 対象者: 建設現場や道路工事現場でコンクリート破壊器を扱う人
受験概要
所管 | 厚生労働省(試験実施:安全衛生技術試験協会) |
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受験資格 | 学歴・年齢制限なし。誰でも受験可能。 |
試験内容 | 学科試験(破壊器の構造・取扱い、安全対策、労働衛生、関係法令など) |
合格率 | 約60〜70%前後 出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 |
コンクリート破壊器作業主任者を取るために必要なこと
- 基礎学習: コンクリート破壊器の仕組み、安全管理、健康障害防止の知識を学ぶ。
- 受験準備: 試験問題集を使って、過去問の傾向を把握する。
- 試験受験: 学科試験に合格することで資格を取得。
- 主任者選任: 合格後、事業場から選任され、作業主任者として現場の安全統括を行う。
コンクリート破壊器作業主任者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 解体作業員(コンクリート解体現場)
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法」関連資料
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会
難易度: ⭐️⭐️ (難易度2)
※比較的合格しやすいが、現場での安全責任は重く、健康管理の知識も重要。