深海底鉱山保安技術職員(しんかいていこうざんほあんぎじゅつしょくいん)

公務員・安全
公務員・安全を守る仕事

深海底鉱山保安技術職員(しんかいていこうざんほあんぎじゅつしょくいん)とは?

深海底鉱山保安技術職員は、「鉱山保安法」に基づいて定められた国家資格で、鉱山や海底資源の採掘現場での安全を管理・監督する専門職です。
陸上だけでなく、海底資源(マンガン団塊、コバルトリッチクラスト、海底熱水鉱床など)の採取現場でも、作業者の安全確保や設備点検、保安体制の維持を担います。

鉱山では、落盤・ガス爆発・酸欠・機械事故などのリスクが常に存在するため、保安技術職員はその防止の最前線に立ちます。
作業環境の測定、換気・排気システムの確認、緊急時の避難計画策定など、安全マネジメント全般を統括します。

特に深海底鉱山においては、海洋技術・土木技術・地質学・機械制御などの知識が必要とされ、保安と同時に環境保全にも深く関わります。近年は「海洋資源の持続的開発」の観点からも重要視される国家資格です。

深海底鉱山保安技術職員を取るために必要なこと

実施団体経済産業省(試験実施は鉱山保安監督部など)
受験資格鉱山関係の学科を修了し、一定の実務経験を有する者など(詳細は省令による)
試験日程年1回程度(都道府県鉱山保安監督部にて実施)
試験方式筆記試験および口述試験
試験科目鉱山保安法、保安管理技術、地質・採鉱・通気・排水・電気設備など
合格基準筆記および口述ともに60%以上の正答率
受験料約7,000円前後(地域により異なる)
合格率約25〜35%(参考:鉱山保安関係職員統計)

深海底鉱山保安技術職員が必要な職業/あると有利な職業

1. 必ず必要な職業

  • 土木作業員(鉱山・トンネル掘削現場などで安全管理に従事)

2. あると有利な職業

  • 地質調査員(資源探査や鉱山調査において安全確認を行う場合)

公式情報/出典

  • 根拠法令:鉱山保安法(昭和24年法律第70号)
  • 所管:経済産業省 資源エネルギー庁
  • 出典:経済産業省「鉱山保安法関連制度概要」ほか
タイトルとURLをコピーしました