パソコン・テクノロジーの仕事
電気通信主任技術者(でんきつうしんしゅにんぎじゅつしゃ)とは?
電気通信主任技術者は、電気通信事業法に基づく国家資格で、電気通信設備の工事・運用・保守を統括する責任者です。 通信事業者やデータセンター、インターネットサービスプロバイダなどで必置とされ、ネットワークの安全かつ安定的な運用を支える重要な役割を担います。 資格は「伝送交換主任技術者」と「線路主任技術者」の2種類があり、通信方式や分野によって区分されます。
特に近年はクラウドサービスやデータ通信量の増加に伴い、安定した通信ネットワークを確保するための需要が高まっています。国家資格者としての責任は大きく、キャリアアップにも直結する重要な資格です。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: パソコン・テクノロジー
- 想定学習時間: 約500〜1,000時間
- 対象者: 通信事業者、ネットワークエンジニア、データセンター勤務者
受験概要
実施団体 | 一般財団法人 日本データ通信協会(総務省指定試験機関) |
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受験資格 | 制限なし(誰でも受験可能) |
試験日程 | 年2回(7月・12月) |
試験方式 | 筆記試験(マークシート+記述式) |
試験科目 | 基礎理論 電気通信システム 法規 専門科目(伝送交換または線路分野) |
合格基準 | 総合得点の60%以上、かつ科目別基準を満たすこと |
受験料 | 18,700円(税込) |
合格率 | 約10〜15%前後(令和5年度) ※出典:日本データ通信協会「電気通信主任技術者試験結果(令和5年度)」 |
電気通信主任技術者を取るために必要なこと
- 基礎理論の習得: 電気回路・通信理論・信号処理の理解を深める
- 法規対策: 電気通信事業法や電波法など関連法規を整理する
- 専門分野の重点学習: 「伝送交換」か「線路」か、自分の選択分野を集中対策
- 過去問演習: 出題傾向が安定しているため過去問学習が有効
電気通信主任技術者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 通信エンジニア:電気通信事業者における主任技術者として必須
あると有利な職業
- ネットワークエンジニア:通信設備の設計・運用で評価される
公式情報/出典
- 総務省「電気通信主任技術者制度概要」
- 日本データ通信協会「電気通信主任技術者試験案内(令和6年度)」
- 日本データ通信協会「電気通信主任技術者試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※難易度は合格率・学習時間・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。