福祉住環境コーディネーター（ふくしじゅうかんきょうこーでぃねーたー）

医療とケアの仕事

福祉住環境コーディネーターとは？

福祉住環境コーディネーターは、東京商工会議所が実施する公的資格で、高齢者・障がい者が安心して暮らせる住まいづくりを提案する専門家です。介護現場・住宅リフォーム・医療・建築の知識を横断的に理解し、手すりの設置、段差解消、動線改善など、利用者の身体状況に合わせた住環境整備を行います。

介護保険を利用した住宅改修の申請サポートや、福祉用具選定、建築士との連携、ケアマネジャーとの協働など、住宅と福祉の橋渡し役として働く点が最大の特徴です。医療・福祉職だけでは判断しにくい「生活動作の分析」と「住環境の改善」を専門的に行うため、現場での評価が非常に高い資格です。

試験は3級・2級・1級があり（現在1級は休止）、2級は住宅改修の知識、3級は基礎的な福祉知識の習得を目指します。高齢化が進む日本ではニーズが増え続けており、介護職・リフォーム会社・不動産業・住宅メーカー・行政など、多様な分野で活かせる資格です。

根拠法令	なし（公的資格）。東京商工会議所が主催する福祉・建築分野の公的検定試験。
主催	東京商工会議所。
種類	・2級（住宅改修の実務向け）・3級（基礎学習向け） ※1級は休止中
受験資格	誰でも受験可能。年齢・学歴不問。
試験内容	【3級】・高齢者・障がい者の身体特性・福祉用具の基礎・住宅構造の基礎【2級】・住宅改修（手すり、段差解消、浴室・トイレ改修）・介護保険と住宅改修制度・福祉用具選定・住環境整備の評価と提案・転倒防止と動線設計
難易度	・3級：比較的やさしい（合格率60〜70％）・2級：基礎をしっかり理解すると合格可能（合格率40〜50％）
資格取得までの流れ	（1）級を選択（2）試験申込み（ネット or 会場）（3）試験受験（4）合格 → 履歴書に記載可能
更新	更新なし（終身有効）。ただし法改正が多いため、継続学習が推奨される。