充てん作業者（じゅうてんさぎょうしゃ）

公務員・安全を守る仕事

充てん作業者（じゅうてんさぎょうしゃ）とは？

充てん作業者は、「高圧ガス保安法」に基づく法定講習修了資格であり、高圧ガスをボンベや容器に安全に充てん（詰め替え）するために必要な資格です。
この資格は国家資格に準じた位置づけであり、ガス事故を防ぐための安全管理を徹底することを目的としています。

高圧ガスの充てん作業には、ガス漏れ、圧力上昇、静電気爆発などの危険が伴うため、充てん作業者は安全弁や容器検査の確認、ガスの種類に応じた操作手順を正確に理解することが求められます。
特に酸素、窒素、アセチレン、液化石油ガス（LPG）などを扱う工場や充てん所では、法令により必ず有資格者が配置されます。

講習を修了した人には「充てん作業者修了証」が交付され、該当ガスの種類（例：液化ガス・圧縮ガス・可燃性ガス）ごとに業務範囲が定められます。
一般企業の安全管理体制の中でも、現場で直接ガスを扱うスタッフにとっては欠かせない資格です。

実施団体	高圧ガス保安協会（KHK）および各都道府県の指定講習機関
受講資格	年齢満18歳以上
講習日程	随時（ガス種別により年間数回実施）
講習方式	学科講習・修了試験
講習内容	高圧ガス保安法、安全弁構造、容器取扱い、漏えい対策、事故時対応など
合格基準	修了試験に合格すること（60点以上が目安）
受講料	約15,000〜20,000円（ガス種別によって異なる）
合格率	約90％前後（講習修了ベース）