科学・研究・発見する仕事
技術士(ぎじゅつし)とは?
技術士は、技術士法に基づく国家資格で、科学技術分野の高度な専門知識と応用能力を認定する技術者の最高峰資格です。 21の技術部門に分かれており、建設、機械、電気電子、環境、情報工学など幅広い分野で活躍します。 公共事業や研究開発、技術コンサルティングなどに従事する際に社会的信頼を得られる資格です。
技術士は単なる専門資格にとどまらず、社会的信頼性の象徴ともいえる存在です。特に公共事業やインフラ整備、環境分野では技術士の関与が求められるケースが多く、責任ある立場で判断を下す力が期待されます。試験は筆記と口頭試験を含む厳格な内容で、合格率も低く狭き門ですが、その分合格後の評価は非常に高いです。国際的にも通用する資格として、海外の技術協力やODA事業で活躍する技術士も増えています。
技術士の試験概要
| 根拠法令 |
技術士法に基づく国家資格。 科学技術分野で高度な専門知識と応用能力を持つ技術者であることを証明する制度です。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 文部科学省(実施機関:日本技術士会)。 |
| 受験資格 |
■ 第一次試験:誰でも受験可能(技術系の基礎試験) ■ 第二次試験:実務経験(7年程度など)が必要 |
| 試験日程 |
第一次試験:年1回(11月頃) 第二次試験:年1回(7〜8月頃) |
| 試験形式 |
■ 第一次試験:マーク式(技術全般の基礎知識) ■ 第二次試験:筆記試験(論文式)+口頭試験 |
| 試験科目 |
・技術士に必要な一般知識 ・基礎科目(専門基礎) ・専門科目(21分野から選択) ・論文による専門技術の応用能力 |
| 合格率 |
■ 第一次試験:30~40%前後 ■ 第二次試験(筆記+口頭):10〜15%程度 |
| 難易度 |
第二次試験は実務経験を論理的に整理する力が必要で、やや難度が高めです。 ただ、経験を丁寧に文章化できれば合格に近づく試験です。 |
技術士 Q&A
- Q1. 技術士はどんな人が受ける資格ですか?
-
エンジニアとしての経験を積み、より専門性を高めたい人が多く受験しています。
研究・設計・環境・インフラなど、幅広い技術分野で活かせる資格です。 - Q2. 第二次試験は難しいですか?
-
論文試験が中心なので、実務経験を文章にまとめる作業が少し大変に感じるかもしれません。
ただ、経験を振り返って整理できる人は、着実に力を伸ばしていけます。 - Q3. どれくらいの勉強期間を見ておくといい?
-
第一次試験なら1〜3か月ほどで備える人が多い印象です。
第二次試験は、論文練習を含めて半年〜1年ほどかける人もいます。 - Q4. 専門分野はどう選べばいいですか?
-
自分の実務内容に近い分野を選ぶと、論文で書きやすくなります。
日頃の仕事とつながる分野が、無理なく取り組めるケースが多いです。 - Q5. 技術士になるとどんなメリットがありますか?
-
・技術コンサルとしての信用向上
・マネジメントや責任者としての評価アップ
・転職や独立で有利になる場面が多い
実務経験を活かして専門性を示したい人に向いている資格です。
技術士が必要な職業/あると有利な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 日本技術士会「技術士制度概要」
- 日本技術士会「技術士試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度5)
※難易度は合格率・必要実務経験・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。


