移動支援従業者養成研修修了(いどうしえんじゅうぎょうしゃようせいけんしゅうしゅうりょう)とは?
移動支援従業者養成研修修了は、障害者総合支援法に基づく「地域生活支援事業」で定められた研修を受講・修了した証明です。 障害者や高齢者が安心して外出できるよう、移動時の介助方法や制度の理解を身につけます。 国家資格や公的資格ではありませんが、外出介護員(ガイドヘルパー)として働くために必須の修了証です。
研修では、実際に介助が必要な状況を想定した実技演習も行われ、受講者は利用者とのコミュニケーションの取り方や、トラブル発生時の対応方法についても学びます。例えば、車いす利用者の段差の乗り越え方や公共交通機関での乗降サポート、視覚障害者の安全な誘導方法など、現場で直結する知識と技能が重視されます。また、外出支援を通じて利用者の社会参加を促し、生活の質(QOL)を高めることも大きな役割です。修了証は国家資格や公的資格ではないものの、福祉現場では必須の位置づけとなっており、今後の福祉サービス拡充に伴いニーズがさらに高まることが予想されます。
移動支援従業者養成研修修了の概要
| 根拠法令 |
障害者総合支援法に基づく「移動支援」制度の要件として定められた研修。 障害のある人の外出支援を安全に行うために必要な知識・技術を習得する講習。 |
|---|---|
| 所管 |
厚生労働省。 実際の研修実施は都道府県・指定研修機関など。 |
| 受講資格 |
特になし。 年齢条件も原則なしで、誰でも受講できる。 |
| 研修内容 |
講義+演習。 主な内容:障害特性の理解、外出時の危険予防、ガイド技術、コミュニケーション方法など。 |
| 研修時間 |
おおむね10〜12時間(1日〜1.5日)程度。 実施機関によって多少異なる。 |
| 修了評価 |
筆記試験なし。 研修の受講態度・演習参加で総合的に評価される。 |
| 修了証 | 研修をすべて受講すると「移動支援従業者養成研修 修了証」が付与される。 |
移動支援従業者養成研修Q&A
- Q1. この研修を受けると何ができる?
-
障害のある人の外出支援(移動支援)に従事できる。
買い物、通院、余暇活動の付き添いなど、安全確保を含むサポートが可能になる。 - Q2. 試験はある?
-
なし。
座学と演習の受講で修了となる。 - Q3. どこで受講できる?
-
都道府県が指定する研修機関、社会福祉協議会、民間の福祉研修センターなど。
多くは土日1日で実施されている。 - Q4. 介護職員初任者研修と何が違う?
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初任者研修は「生活介助・身体介助」が中心。
移動支援研修は「外出支援に特化」。
目的も内容もまったく別。 - Q5. 就職に有利になる?
-
移動支援を行う事業所では必須または優遇される。
訪問介護事業所・移動支援事業所で採用の幅が広がる。
移動支援従業者養成研修修了が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「障害者総合支援法」関連資料
難易度: ⭐️ (難易度1)
※短期間の研修で修了可能。試験はなく修了証が交付されます。


