医療とケアの仕事
柔道整復師(じゅうどうせいふくし)とは?
柔道整復師は、柔道整復師法に基づく国家資格で、骨折・脱臼・打撲・捻挫などのケガに対し、手技を用いて整復・固定・後療法を行う専門職です。 整骨院や接骨院で治療を行うほか、スポーツ選手のコンディショニングやリハビリにも関わります。 医師とは異なり投薬や手術はできませんが、保存療法の専門家として国民の健康を支えます。
柔道整復師は「ほねつぎ」とも呼ばれ、日本の伝統医療にルーツを持つ資格です。整形外科領域で扱う骨折や脱臼などに対して、投薬や手術を伴わずに自然治癒力を活かした保存療法を行える点が特徴です。高齢化社会では転倒による骨折や関節障害のケア、スポーツ分野ではケガの予防や再発防止プログラムの指導など、幅広い役割を担っています。地域の接骨院・整骨院を中心に身近な医療提供者として親しまれており、医師との連携やリハビリ専門職との協働も進んでいます。
柔道整復師の試験概要
| 根拠法令 | 柔道整復師法に基づく国家資格。打撲・捻挫・骨折・脱臼などに対する徒手整復・固定等を行う。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 厚生労働省(試験は指定試験機関が実施)。 |
| 受験資格 | 指定の養成校(3年制等)を修了(見込み)で受験可。 |
| 試験科目 | 解剖学/生理学/運動学/病理学概論/衛生・公衆衛生/柔道整復理論・各論/関係法規 など。 |
| 試験方式・日程 | 筆記(多肢選択中心)。年1回の実施が一般的。 |
| 合格率の目安 | おおむね50〜70%程度で推移することが多いです。 |
| 受験手数料 | 数万円程度(年度によって変動)。 |
| 登録・業務範囲 | 合格後に登録。医師の同意等の要件のもと、外傷に対する施術・固定・後療法、保険取扱い等を行う。 |
柔道整復師国家試験Q&A
- Q1. 合格率はどれくらい?
- 年度で上下しますが、だいたい50〜70%のゾーンに収まることが多いです。
- Q2. 実技は試験に入る?
- 国家試験は筆記中心です。徒手整復・固定などの技術は、養成校の実技授業と臨床実習で磨いていきます。
- Q3. どんな働き方がある?
- 接骨院・整骨院、病院・クリニックのリハ部門、スポーツ現場、介護・福祉分野など幅広い選択肢があります。
- Q4. スポーツ分野に進みたい場合は?
- 競技チームでのトレーナー経験やテーピング・コンディショニングの研修を重ねると道が開けます。
- Q5. 開業はできる?
- 所定の手続きを経て接骨院を開設する道もあります。保険取扱いにはルールがあるため、実務や制度の理解が役立ちます。
柔道整復師が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 柔道整復師:整骨院・接骨院での施術に必須
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「柔道整復師国家試験」
- 厚生労働省「柔道整復師国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※難易度は合格率・学習年数・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。


