食に関わるの仕事
管理栄養士(かんりえいようし)とは?
管理栄養士は、「栄養士法」に基づく国家資格で、栄養指導や給食管理を専門的に行う職業です。 栄養士の上位資格にあたり、病院や介護施設、学校、企業の社員食堂などで栄養管理を担います。 生活習慣病の予防や健康づくりのために、科学的根拠に基づいた食事指導を行う重要な役割を持ちます。
管理栄養士は、単に献立を作るだけでなく、患者や利用者一人ひとりの体質や病状、ライフスタイルに合わせた食事管理を行う専門性が求められます。例えば病院では医師や看護師と連携し、糖尿病や高血圧など生活習慣病の治療食を計画し、介護施設では高齢者が安全に食事をとれるよう嚥下食やソフト食の工夫をします。さらに学校給食では成長期の子どもに必要な栄養素を計算し、健やかな発育を支える役割を担います。栄養学の知識に基づいて健康をサポートする存在として、医療・福祉・教育・企業など幅広い分野で活躍の場が広がっています。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 食
- 対象者: 食や栄養の専門家として活躍したい人
試験概要
所管 | 厚生労働省 |
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受験資格 | 管理栄養士養成課程(大学)を卒業した者 栄養士養成施設(専門学校・短大等)卒業後、一定の実務経験を積んだ者 |
試験日程 | 年1回(3月頃) |
試験科目 | 社会・環境と健康 人体の構造と機能、疾病の成り立ち 食べ物と健康 基礎栄養学・応用栄養学 臨床栄養学 公衆栄養学 給食経営管理論 |
合格率 | 約60.2%(令和5年度:受験者17,246人/合格者10,381人) ※出典:厚生労働省「管理栄養士国家試験結果(令和5年度)」 |
受験料 | 19,800円 |
管理栄養士になるために必要なこと
- 養成課程修了: 大学で管理栄養士養成課程を修了、または栄養士資格取得後に実務経験を積む
- 国家試験合格: 厚生労働省が実施する管理栄養士国家試験に合格
- 免許登録: 厚生労働大臣の名簿に登録され、免許証が交付される
管理栄養士が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「管理栄養士国家試験」
- 厚生労働省「管理栄養士国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※合格率は6割前後で、広範な知識が必要なため。