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管理業務主任者(かんりぎょうむしゅにんしゃ)とは?
管理業務主任者は、マンション管理会社に法令で配置が義務づけられている国家資格です。
管理委託契約の説明や重要事項説明、管理状況のチェックなど、マンション管理業務の中核を担う専門職です。
マンション管理の適正化を図るために国土交通省が定める公的資格であり、管理会社でのニーズは非常に高い資格です。
管理業務主任者の試験概要
| 根拠法令 | マンション管理適正化法に基づく国家資格。 マンション管理業務の透明性と質の確保を目的とした制度。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 国土交通省 |
| 受験資格 | 年齢・学歴・実務経験の制限なし(誰でも受験できる)。 独学でも合格可能だが、専門知識の範囲は広め。 |
| 試験内容 | 筆記試験(四肢択一式)。 ・マンション管理適正化法 ・民法・区分所有法 ・建築・設備の基礎 ・管理組合運営、会計、標準管理規約など 実務に直結する広範な知識が問われる。 |
| 試験方式 | 年1回/120分/四肢択一・マークシート方式 |
| 合格率 | 約20〜25%前後(年度により変動)。 難関寄りの資格で、基礎知識+条文理解が必須。 |
| 資格取得までの流れ | 試験合格 → 2年以上の実務経験 → 実務講習 → 登録。 実務講習は国交省認定機関が実施。 |
| 更新 | 更新制度なし(登録後は継続して資格使用可能)。 ※実務講習は登録前に1回のみ。 |
| 留意点 | 管理会社で「主任者証」が必要な業務が多く、実務での需要は非常に高い。 マンション管理士とセットで取得するとキャリアの幅が広がる。 |
管理業務主任者のよくある質問(Q&A)
Q. 管理業務主任者とマンション管理士の違いは?
A. 管理業務主任者は「管理会社側の実務担当」、マンション管理士は「管理組合の相談役」という役割の違いがあります。
Q. 実務経験がないと登録できない?
A. はい。合格後に2年以上の実務経験が必要です。ただし、補助業務でもカウントされるため大きなハードルではありません。
Q. 未経験でも管理会社に就職できる?
A. 可能です。資格を取得していることで採用上は大きなアドバンテージになります。
Q. 独学で合格できますか?
A. 可能です。法律・建築が中心ですが、参考書と過去問で十分に対策できます。
管理業務主任者が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- マンション管理会社スタッフ(重要事項説明や契約関連業務に必須)
2. あると有利な職業
公式情報/出典
- 国土交通省(マンション管理適正化法)
- マンション管理業協会(試験実施機関)


