スポーツ・体を動かす仕事
競輪選手(けいりんせんしゅ)とは?
競輪選手は、「自転車競技法」に基づく国家資格で、公営競技(競輪)に出場できるプロの自転車競技者です。競輪は日本発祥の公営スポーツで、レースの公正性と安全性を守るため、国家資格を持つ選手のみが出走を許されています。
競輪選手は公益財団法人JKAが管轄する「日本競輪選手養成所」で1年間の厳しい訓練を受け、卒業時の国家試験に合格することで資格を得ます。訓練では、競技技術だけでなくルール・戦術・フィジカル・メンタル面を総合的に鍛え上げられます。
資格を取得すると、全国の競輪場でプロ選手として登録され、「S級」「A級」「L級(女子)」などの階級に分かれて出走します。実力によってクラスが昇降し、年間賞金ランキングが選手のステータスとなります。競輪選手はアスリートでありながら「国家資格者」として位置づけられており、競技公正を担保するための倫理規定や登録制度が厳格に運用されています。
競輪選手を取るために必要なこと
- 受験資格:18歳以上で心身ともに健康であること。競輪選手養成所の入所試験(学科・身体能力・適性)に合格する必要があります。
- 養成課程:日本競輪選手養成所(茨城県取手市)にて約1年間の全寮制訓練を受講。基礎体力・技術・戦術・ルールを習得します。
- 国家試験:修了時に行われる国家試験(筆記・実技)に合格すると、正式に「競輪選手」として登録されます。
- 登録機関:公益財団法人JKAを通じて、競輪選手登録簿に記載されます。
デビュー後も定期的な身体検査・再教育・事故防止講習が義務づけられており、公営競技としての信頼性を守る体制が整えられています。
競輪選手が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
2. あると有利な職業
- 審判員(競輪審判員)
公式情報/出典
- 根拠法令:自転車競技法(昭和23年法律第209号)
- 所管:経済産業省
- 管轄・実施機関:公益財団法人JKA(日本競輪選手養成所)
- 出典:JKA公式「競輪選手養成所案内」/経済産業省「競輪制度概要」


