スポーツ・体を動かす仕事
競輪審判員(けいりんしんぱんいん)とは?
競輪審判員は、「自転車競技法」に基づく国家資格で、競輪競技の公正な運営と判定を行う審判の専門職です。競輪は公営競技として国が管理するスポーツであり、レース結果や失格判定の一つひとつに法的な正確性が求められます。そのため、競輪審判員は国家資格者として認定を受けた者しか務めることができません。
競輪審判員は、公益財団法人JKAが実施する国家試験に合格したのち、登録を受けて活動します。競輪場の審判委員会に所属し、レース映像の判定、失格や違反の判断、着順確定、異議申立て対応などを担当。競技の公平性と信頼を守る「競輪の裁定者」としての役割を担います。
また、競輪審判員はルール理解だけでなく、競技経験・観察力・瞬時の判断力が求められる職種です。レース中の転倒や接触などの微妙な事案に対し、冷静かつ正確に判定を下す能力が必要とされます。
競輪審判員を取るために必要なこと
- 受験資格:満20歳以上で心身ともに健康であること。高等学校卒業程度の学力を有することが望ましい。
- 試験内容:筆記(自転車競技法・規則・判定基準など)および実技(模擬審判・レース映像判定)試験を実施。
- 合格率:例年20〜30%前後で、専門性が高い国家資格です。
- 登録:合格後、公益財団法人JKAに登録され、全国の競輪場で審判業務に従事できます。
経験を積むことで、審判長や審判委員会の責任者を務めることもあり、長期的なキャリア形成が可能です。元競輪選手や競技経験者が転職するケースも多く見られます。
競輪審判員が必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
公式情報/出典
- 根拠法令:自転車競技法(昭和23年法律第209号)
- 所管:経済産業省
- 試験実施機関:公益財団法人JKA
- 出典:JKA「競輪審判員試験概要」/経済産業省「公営競技制度概要」


