建築施工管理技士（けんちくせこうかんりぎし）

建てる・つくる仕事

建築施工管理技士とは？
建築施工管理技士の試験概要
建築施工管理技士のQ&A
建築施工管理技士が必ず必要な職業
あると有利な職業
出典

建築施工管理技士とは？

建築施工管理技士は、建設工事の品質・工程・安全管理を総合的に指揮する国家資格です。
建築現場の「施工管理の責任者」として位置づけられ、建築工事の計画立案、職人への指示、安全確保、発注者との調整など、現場全体の運営を統括します。

資格は1級・2級に区分されており、1級は大型建築物や公共工事における主任技術者／監理技術者として配置されるため、特に重要度が高い資格です。
建設業法に基づく「技術者の配置義務」に対応するため、企業側のニーズも非常に強く、キャリアアップや収入面でも大きな効果があります。

また、建築施工管理技士は実務経験の蓄積が重視される資格であり、長期的な現場経験がそのまま評価につながる特徴があります。建設業界の人材不足も相まって、今後も安定した需要が続く資格といえます。

建築施工管理技士の試験概要

根拠法令	建設業法に基づく国家資格（国土交通大臣指定試験機関が実施）。
所管官庁	国土交通省
区分	1級・2級に区分。1級は大規模建築の監理技術者になれる。
受験資格	学歴・指定学科・実務経験年数で決定。実務経験（施工管理）が必ず必要。
試験内容	学科試験（法規・構造・施工計画・工程管理など）＋実地試験（経験記述・施工管理技術）。 1級は論述式の経験記述が難関。
合格率	2級：約30〜40％、1級：約20％前後。
資格取得までの流れ	受験 → 学科合格 → 実地試験 → 合格 → 国家資格登録。
更新	更新制度なし（ただし監理技術者講習は必要）。
留意点	経験記述（実務経験論述）が最重要ポイント。現場での役割・課題・改善策を具体的に書く力が必要。