建てる・つくる仕事
建築士とは?
建築士とは、建物の設計・工事監理を行うために必要な国家資格で、一級建築士・二級建築士・木造建築士の3種類に区分されます。
建築物は安全性・耐震性・防火性といった厳しい基準を満たす必要があるため、建築士は法令・構造力学・建築計画など高度な専門知識を求められます。建築士が作成した図面や設計は建築確認申請の基礎となり、責任ある立場で業務を担います。
一級建築士はすべての建築物の設計が可能、二級建築士は中規模までの建築物、木造建築士は木造住宅中心と、扱える建築物の規模に差があります。
建築の現場では必須資格として扱われ、設計事務所、ゼネコン、住宅メーカー、公共機関など幅広い分野で活かせる職業的価値の高い資格です。
建築士の試験概要
| 根拠法令 | 建築士法(昭和25年法律第202号)に基づく国家資格。 |
|---|---|
| 所管官庁 | 国土交通省/都道府県(登録・免許交付) |
| 種類 | 一級建築士:すべての建築物の設計・工事監理が可能。 二級建築士:規模の小さい建築物が中心(木造・中規模建築)。 木造建築士:木造建築物の設計・監理が可能。 |
| 受験資格 | 大学・専門学校の建築系学科卒業、または一定の実務経験。 一級は「指定学科+2年の実務」など厳しめの条件が必要。 |
| 試験内容 | 筆記試験(計画・法規・構造・施工)+設計製図試験。 製図試験は実践力が問われ、合格の鍵となる。 |
| 難易度 | 一級:合格率 10〜15%(難関) 二級:20〜30%前後 木造:30〜40%前後 |
| 資格取得までの流れ | 学科試験 → 製図試験 → 合格後に登録 → 建築士として実務開始。 |
| 更新 | 5年ごとの定期講習受講が義務。建築基準法改正に対応するため必須。 |
必要な職業/あると有利な職業
1. 必ず必要な職業
- 建築士(設計事務所・建築設計)
2. あると有利な職業
Q&A
Q. 一級と二級の違いは何ですか?
A. 取り扱える建築物の規模が違います。一級は全建築物OKですが、二級は中規模・木造中心です。
Q. 独学で合格できますか?
A. 二級は可能ですが、一級は製図試験が難関で、スクール受講者が多いです。
Q. 設計以外の仕事にも使えますか?
A. はい。施工管理・設備管理・不動産開発など、多くの職種で評価されます。
出典
- 建築士法
- 国土交通省 建築技術者制度資料
- 建築技術教育普及センター 試験概要


