パソコン・テクノロジーの仕事
工事担任者(こうじたんにんしゃ)とは?
工事担任者は、電気通信事業法に基づく国家資格で、電気通信回線に端末設備を接続する工事の監督・実施を行うために必要な資格です。 インターネット回線、固定電話、企業内ネットワークなどの配線・接続工事に従事する際に必須とされ、通信インフラを支える技術者に不可欠です。 資格区分は「AI種(アナログ回線)」「DD種(デジタル回線)」に分かれ、さらに工事規模に応じて1〜3種に分かれています。
近年は光回線や5G、IoT機器などの普及により、工事担任者の役割はますます重要になっています。通信インフラの安全かつ効率的な整備を担う資格として、企業からの需要も高いのが特徴です。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: パソコン・テクノロジー
- 想定学習時間: 約200〜400時間(区分により異なる)
- 対象者: 通信工事業者、ネットワーク施工業者、電気通信関連企業
受験概要
実施団体 | 一般財団法人 日本データ通信協会(総務省指定試験機関) |
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受験資格 | 制限なし(誰でも受験可能) |
試験日程 | 年2回(5月・11月) |
試験方式 | 筆記試験(マークシート+一部記述式) |
試験科目 | 区分により異なるが、主に以下: 電気通信技術(アナログ・デジタル回線技術) 端末設備・ネットワーク構成 法規(電気通信事業法、関係規則) |
合格基準 | 各科目60点以上 |
受験料 | 6,300円(税込) |
合格率 | 30〜40%前後(令和5年度平均) ※出典:日本データ通信協会「工事担任者試験結果(令和5年度)」 |
工事担任者を取るために必要なこと
- 通信基礎知識: アナログ回線とデジタル回線の仕組みを理解する
- 法規学習: 電気通信事業法や関連規定を把握する
- 過去問対策: 出題傾向が安定しており、過去問演習が効果的
- 実務経験の活用: 通信工事の現場経験があると学習がスムーズ
工事担任者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 通信工事スタッフ:端末設備を回線に接続する際に必須
あると有利な職業
- ネットワークエンジニア:企業LANや通信設備の設計・施工で有利
公式情報/出典
- 総務省「工事担任者制度概要」
- 日本データ通信協会「工事担任者試験案内(令和6年度)」
- 日本データ通信協会「工事担任者試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※難易度は合格率・学習時間・試験範囲をもとに当サイト独自に評価しています。