医療とケアの仕事
職業訓練指導員(しょくぎょうくんれんしどういん)とは?
職業訓練指導員は、職業能力開発促進法に基づく国家資格で、各種職業訓練校・ポリテクセンター・企業内訓練所などで、技能者の育成・教育を行う専門職です。 「技能士」や「実務経験者」が次のステップとして目指す資格であり、“教える技能者”=技能教育のプロフェッショナルとして位置づけられています。
訓練生に対して、現場で通用する技能・知識・安全衛生・職業倫理を指導することが主な仕事で、国家資格「技能検定」や「訓練評価試験」の指導・監督も担当します。 また、公共職業訓練施設や高等技術専門校の講師として勤務する場合、この資格の保有が必須です。
対象職種は製造、建設、情報処理、美容、調理など多岐にわたり、職種ごとに「訓練科目」が設定されています。 訓練指導員免許を持つことで、国や自治体、企業内教育部門で人材育成の中核として活躍できます。
- 資格の種類: 国家資格(都道府県知事免許)
- 法的根拠: 職業能力開発促進法
- 所管: 厚生労働省・都道府県労働局
職業訓練指導員を取るために必要なこと
取得方法 | 以下のいずれかで取得可能: ・職業訓練指導員試験に合格する ・職業訓練指導員講習を修了する ・一定の技能検定1級合格+実務経験で免許申請 |
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受験資格 | 技能士1級またはそれと同等以上の技能・実務経験を有する者。 各職種(約100分野)に応じた専門分野ごとに実施されます。 |
試験内容 | ・指導方法論(教育訓練学) ・人間関係論(労務管理・心理) ・労働安全衛生法規 など ※実技試験は職種により実施 |
合格率 | 約70〜80%(講習修了による取得が中心) 出典:中央職業能力開発協会(JAVADA)令和5年度試験実績 |
免許申請 | 各都道府県知事に申請。免許証が交付される。 |
職業訓練指導員が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「職業訓練指導員免許制度について」
- 中央職業能力開発協会(JAVADA)「職業訓練指導員試験・講習案内」
難易度: ⭐️⭐️⭐️(難易度3)
※技能士・実務経験が前提。講習修了型が主流で取得しやすい。