医療とケアの仕事
救急救命士(きゅうきゅうきゅうめいし)とは?
救急救命士は、「救急救命士法」に基づく国家資格で、救急車などに同乗し、医師の指示のもとで救急救命処置を行う専門職です。 心肺停止や重度外傷などの現場で、気道確保や薬剤投与、除細動など高度な救命行為を担います。 消防署や病院の救急部門で不可欠な存在であり、社会的使命感の強い資格といえます。
救急救命士は、救急現場での活動に加えて、災害時や大規模事故発生時にも重要な役割を果たします。現場では迅速な判断力と高いストレス耐性が求められ、命に直結する処置を冷静に実行する力が必要です。また、救急車内で患者や家族に寄り添い、不安を和らげるコミュニケーション能力も欠かせません。近年は高齢化社会の影響で救急搬送件数が増加しており、救急救命士の需要はさらに高まっています。地域医療を支える要として、社会全体からの期待が大きい資格です。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 公務員・安全
- 対象者: 救急や災害医療に携わりたい人
試験概要
所管 | 厚生労働省 |
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受験資格 | 救急救命士養成課程(大学・専門学校など3年以上)修了者 消防職員で所定の実務経験を有する者 など |
試験日程 | 年1回(3月頃) |
試験科目 | 基礎医学(解剖学、生理学、病理学など) 臨床医学(内科・外科・小児科・精神科) 救急救命処置総論・各論 関係法規 |
合格率 | 約89.9%(令和5年度:受験者3,470人/合格者3,121人) ※出典:厚生労働省「救急救命士国家試験結果(令和5年度)」 |
受験料 | 19,800円 |
救急救命士になるために必要なこと
- 養成課程修了: 指定の大学・専門学校で3年以上学ぶ、または消防職員として実務経験を積む
- 国家試験合格: 厚生労働省が実施する救急救命士国家試験に合格
- 免許登録: 厚生労働大臣の名簿に登録され、救急救命士免許証が交付される
救急救命士が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
- 救急救命士:救急救命処置を行うために必須
公式情報/出典
- 厚生労働省「救急救命士国家試験」
- 厚生労働省「救急救命士国家試験結果(令和5年度)」
難易度: ⭐️⭐️⭐️⭐️ (難易度4)
※3年以上の養成課程と国家試験合格が必要で、専門性が高いため。