建てる・つくる仕事
木造建築物の組立て等作業主任者(もくぞうけんちくぶつのくみたてとうさぎょうしゅにんしゃ)とは?
木造建築物の組立て等作業主任者は、「労働安全衛生法」に基づく国家資格で、木造建築物の骨組み(柱・梁・屋根など)を組み立てる作業において、安全管理を担う責任者に必要な資格です。 木造住宅の建築現場では、高所作業や大型部材の取り扱いなどに危険が伴うため、主任者の選任が義務付けられています。特に建方作業では一瞬の判断ミスが重大な事故につながるため、安全管理体制を整えることが不可欠です。
主任者は、建方の計画作成、仮設足場や資材の点検、作業手順の指導、安全帯・ヘルメットなど保護具の使用確認、危険箇所の立入制限などを行います。 木造建築はプレカット材や金物工法など多様な施工方法があり、それぞれに応じたリスク管理が求められるため、主任者には実務経験と安全知識の両方が必要です。
この資格を取得することで、木造建築現場の安全責任者として働けるほか、大工や工務店スタッフとしてのスキルアップにもつながります。建築業界で実務的な評価が高く、住宅施工の現場では特に重宝される国家資格です。
- 資格の種類: 国家資格
- 分野カテゴリ: 建てる・つくる
- 対象者: 木造建築現場で建方や組立作業を行う人
受験概要
所管 | 厚生労働省(試験実施:安全衛生技術試験協会) |
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受験資格 | 学歴・年齢不問で誰でも受験可能。 |
試験内容 | 学科試験(木造構造・建方・仮設設備・安全衛生・関係法令など) |
合格率 | 約60〜70%前後 出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会(令和5年度) |
木造建築物の組立て等作業主任者を取るために必要なこと
- 基礎学習: 木造建築の構造、安全基準、建方工程の知識を学ぶ。
- 受験準備: 過去問や公式テキストを用い、安全衛生と法令分野を重点的に学習。
- 試験受験: 学科試験を受験し、合格すれば資格取得可能。
- 主任者選任: 合格後、現場で主任者に選任され、建方作業の安全を統括する。
木造建築物の組立て等作業主任者が必要な職業/あると有利な職業
必ず必要な職業
あると有利な職業
公式情報/出典
- 厚生労働省「労働安全衛生法」関連資料
- 公益財団法人 安全衛生技術試験協会(試験情報)
難易度: ⭐️⭐️⭐️ (難易度3)
※住宅建築分野では特に需要が高く、大工や工務店勤務者に必須級の資格。