運ぶ・支える仕事
二輪免許とは?(普通二輪・大型二輪)
二輪免許は、バイクを公道で運転するために必要な国家資格で、排気量に応じて 「普通二輪免許」と「大型二輪免許」に区分されます。 普通二輪では400cc以下、大型二輪では400cc超のバイクまで運転できるようになり、 用途は通勤・通学、ツーリング、配達、警察官(白バイ)など多岐にわたります。
二輪免許は四輪免許に比べて運転技術の習得難易度が高いのが特徴です。 身体バランス・旋回操作・低速安定性・危険回避判断など、車体を直接コントロールするため、 安全運転に必要な技能が問われます。 また、四輪免許では体験しない「急制動」「一本橋」「スラローム」「クランク」などの技術が 試験の重要項目となり、免許取得後も継続的な技能向上が求められます。
二輪免許は趣味というイメージもありますが、実際は配達・警察・高速道路巡回など、 “職業として必要となる免許”の性格も強く、仕事で求められる場面は多い資格です。
二輪免許を取るために必要なこと
| 区分 | 普通二輪免許:~400ccのバイクを運転可能 大型二輪免許:400cc超すべてのバイクを運転可能 |
|---|---|
| 受験資格 | 普通二輪:16歳以上 大型二輪:18歳以上(普通二輪所持で技能教習が短縮) |
| 試験内容 | ◆ 学科試験(普通二輪のみ。四輪免許保持者は免除) ・交通法規、標識、危険予測 など ◆ 技能試験(または教習所での卒検) ・一本橋、スラローム、クランク、坂道発進、急制動、8の字走行 ・転倒・脱輪・コース誤りは減点または中止になる |
| 試験方式 | ・学科:マークシート ・技能:免許センターでの実車試験 or 教習所卒業で免除 |
| 合格率 | 普通二輪(教習所)90%前後 大型二輪(教習所)80%前後 一発試験は20%以下と非常に低い |
| 取得までの流れ | 入校 → 技能教習 → 卒業検定 → 本試験(学科) → 免許交付 |
| 費用の目安 | 普通二輪:10~15万円 大型二輪:12~20万円 |
| 注意点 | ・雨風・危険を直接受けるため安全装備は必須 ・大型二輪は車体重量が重く、取り回し難度が高い ・スピード超過事故が多いため、運転技術の継続学習が重要 |
二輪免許のQ&A
Q. 四輪免許があれば学科は免除される?
A. はい。四輪免許保持者は普通二輪の学科試験が免除されます。
Q. 大型二輪は最初からいきなり取れる?
A. 可能ですが、技能難易度が高く、教習時間も長くなります。普通二輪→大型二輪のステップ取得が一般的です。
Q. バイクの事故率は高い?
A. 自動車に比べ高くなります。特に交差点・夜間・雨天の事故が多く、運転技術と危険予測力が重要です。
Q. 白バイになるには大型二輪が必要?
A. はい。警察官の白バイ隊員には大型二輪免許が必須です。
二輪免許が必要な職業 / あると有利な職業
◆ 必ず必要な職業
- 白バイ隊員(警察官)
- 二輪配達ドライバー(バイク便・フードデリバリーの一部)
◆ あると有利な職業
- バイク整備士(試運転時)
- ツーリングインストラクター
- 高速道路パトロールスタッフ
出典
- 警察庁「運転免許制度」
- 各都道府県警察「二輪免許試験案内」


